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Frankfurt✏️vol.1-陸上とサッカー

 8月9日に関西国際空港を出発して、シンガポール経由でフランクフルトへ到着した。今回の主な目的は、FRAKIDS主催の走り方教室の講師である。数年前より、FRAKIDSのテクニカルアドバイザーという私にはカッコ良すぎる肩書をいただき、務めさせていただいている。FRAKIDSとは、フランクフルト在住の日本人に向けた運動教室やサッカー教室などを主催している。今回の滞在中、走り方教室を4日間に渡り実施させていただいた。陸上選手生活に一度区切りをつけてから、海外で住んだり、働くこと、留学に漠然とした憧れや興味があった。それがあったから、SWY(海外青年の船)に参加することにつながり、さらに、参加後は、海外で留学したり、働く知り合いが一気に増え、憧れが強まった気がする。
  今回、フランクフルトでかけっこ教室ができることが、ずっと楽しみだった。とにかくそこまでに怪我や病気をせずに、予定通りに行けるようにと言うことで、フランクフルトに着くまで少々緊張感があった気がする。フライトが大きく遅れることもなく無事に着いて、かけっこ教室が始まるまで数日は、フランクフルトの街を観光したり、少し遠くへ出かけたりした。

ハイデルベルク城


 その中でも、まず着いた翌日の朝のランニングは、初めての街で冒険気分で走れるので、より一層ワクワクする。さらに、気候も朝は20度ぐらいで、35度以上の灼熱の関西からすると、「この気温なら走りたい!」と素直に思えた。私は今、「走らなければならない」と思って走ることはない。競技生活の中で、時に走らなければならない(本当は走りたくないけど)と思うことが度々あった。だから、今は「走りたい」と思う時に走ると決めている。冒険するような気持ちで、冒険グッズ(MAP→iPhone、記録→GoPro、小さいボトルの水)を持ってホテルを出た。まず、最初の衝撃は川沿いでみたカモらしき動物の大きさが大きすぎて、走り出して2キロくらいで気になりすぎて観察したくなった。まがも、かるがもは、いつも家の近くのため池で見ているので、そのカモたちの1.5倍の大きさだった。たくさんいたし、川沿いの道を集団で横切ったり、草を食べたり、寝ていたり、泳いでいたりしていて、飽きずに観察していた。そろそろ、先へ進みたいと思い、帰ってカモの大きさの謎を解くとして、ランニング再開した。

カモじゃなくてどうやら、ガンらしい。

 もう一つのエピソードとしては、初めてサッカー留学というものに触れる機会となり、様々なことを感じた。FRAKIDSを主催する、(株)WFCは、サッカー留学、サッカー遠征サポート、ドイツのプロサッカーリーグに所属するチームの日本に向けたメディア発信などを行なっている会社。短期留学生と、一緒に観光したり、長期留学生の出場する試合を見にいく中で、短期・長期留学生さんの悩みや課題、考えていることを聞いて、知らなかった世界のカーテンの隙間から少しだけ覗かせてもらた様な気持ちになった。プロを夢見てドイツにやってきてサッカーをしている中で、彼らは様々な生きていくスキルを身につけ、またそれを現在のサッカー生活に活かしながら、行けるところ(ドイツのプロリーグ1部がトップチームとして、それ以下は2部から10数部ぐらいまである。仮に現在7部に所属しているとしたら、6部、5部と上を目指していく)までチャレンジしている。その年齢でしかできないチャレンジは必ずあって、そのタイムリミットと向き合いながら過ごしているように見えた。
 そんな彼らに、効率の良い(速く走る)走り方のレクチャー&ディスカッションをさせていただく機会をいただいた。

・トップ選手になるために何が必要だと考えるか?
・体のコンディションを保つためにどんなことをしたら良いのか?
・疲れにくい体にするには?
・疲れをとる方法とは?

 この世の中に、「何かを成し遂げるための方法としての答えは、たった1個」なんて訳ではなく、無数にある中での、私の考える答えを話した。それにあたり、18~23歳あたりを改めて振り返り、自分の中でも上記の項目を自らに問い直す機会をいただいたように思う。陸上生活、特にマラソンをしてきた中で、どの部分がサッカー選手の生活やプレーの役に立つのだろうかと、今まで考えたことなかった視点で、陸上生活を振り返ったり、サッカーの試合を見て、あれこれ考えている時間がとても面白かった。

 もう少しドイツにいる間は、サッカー選手の走り方、サッカー選手にとってどんなトレーニングがいいのだろう(陸上界目線で)、陸上生活での経験でサッカー選手のためにどの要素が役立つのかなどの問いを頭に置きながら旅をしたいと思う。

ブンデスリーガ5部の試合。応援団の盛り上がりも興味深かった💭

 最後に、ドイツで働く方々と話す中で印象的だった言葉は、「日本で働けない(働き方が合わない)からドイツで仕事している」と話されていたことだ。日本から来た私にとっては、ドイツ(海外)で働く人がカッコよく思えるけど、実際に働いている方の考えていることは、そうなのか⁉️憧れてる私にとっては、結構びっくりポイント‼️👀

(たぶん、vol.2へ続く)

朝ランでオペラ座へ。移動時間短縮して観光できるから最高🏃‍♀️💨


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。共感していただいだり、楽しんでいただけましたら、とても嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m