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届く宛てのない手紙 (一四)

「艦長、後方より艦影……艦ふた、戦艦級です」

 それは辻岡たちにとって、最悪の知らせだった。もう攻撃の手段は残されておらず、限界の深度まで急速潜航し全速で逃げる!
 これに賭けるしか無いと、辻岡と航海長の日比野はそう考えていた。

 しかし……後方より新たな敵。

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