届く宛てのない手紙(仮称)

30

【はじめに】

以前より、少しずつ書いていた小説と言うには程遠い「ライトノベル」をコロナで時間を持て余し…

届く宛てのない手紙 (一)

 広島宇品港から、フェリーで揺られること二十分。広島市の真南に位置する江田島。  戦前、…

届く宛てのない手紙 (二)

 空を飛び交う海鳥の声が心地よい。  熱い日差しも日本のものとは違い、カラッと肌を照りつ…

150

届く宛てのない手紙 (三)

 時を同じくして、広島呉。  当時の呉と言えば、横浜や名古屋などに匹敵する大都市で、東洋…

150

届く宛てのない手紙 (四)

「人型魚雷などいかん! 儂は何回も言うとるんや、陛下よりお預かりしておる大切な国民の命を…

150

届く宛てのない手紙 (五)

 ハッチから頭を覗かせていた辻岡は、双眼鏡のピントを合わせる。 「確かに……黒点ひとつ」…

150

届く宛てのない手紙 (六)

 グアム島の南東に位置する、幾つかの島々で形成されるトラック諸島。  その入り組んだ地形…

150

届く宛てのない手紙 (七)

「生きる……?」  この戦時下に於いて誰もが願うが口にするのは憚るであろう台詞を、平然と…

150

届く宛てのない手紙 (八)

 言いにくそうに顔を伏せ黙り込む野本。  本人の口からは話し難いだろうと、察した同期の兵…

150

届く宛てのない手紙 (九)

    山口県徳山湾に浮かぶ大津島。  その最南端に回天の組立工場と訓練所があった。  西…

150