操縦席から飛び出した直後、機体が大破した。落下と爆風の衝撃を受けながらも何とか立ち上がる。
木々を雑草の如くかき分けて鋼の巨獣達が迫る。
睨む視線の先、獣が腕を振り下ろす。
そして見た。
細い斬線が巨大な腕を切り裂く。
「もう大丈夫よ」
それは白い刃、金の髪と碧い瞳の少女だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?