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26自灯明

自灯明(じとうみょう)

法灯明(ほうとうみょう)

 

解説要約)

人が法を自覚して

実践することによって

法は人によって

体現化される

 

解説)

自灯明は己を頼りとせよ

法灯明は(お釈迦さまの)教えを頼りとせよ

 

自力他力と

言われることが多いが

己(おのれ)とは己として

単独である訳ではない

すなわち独我(どくが)としての

孤立ではない

互いの同一性を基として

そこより展開する多様性としてある

己とは孤立した自己ではない

この意味における己を頼りとし

しかしながら自己中心的な自己を

法という方向性によって

道を過(あやま)たずに歩む

導(みちび)きとしての導(しるべ)とする

この時

己とは他と同一であり

自力他力という

範疇を超えている

 

注)

「自らを島とし、自らをたよりとして、他人をたよりとせず、法を島とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとせずにあれ。」

サンスクリット語でを意味する「dvipa」と、パーリ語などの俗語で灯明を意味する「dipa」が似ているため、漢訳者が誤訳したものと考えられています。

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