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ボーナンザ 交渉が苦手な人達にこそオススメ

交渉が苦手な人達にこそオススメしたい交渉ボードゲーム

ボーナンザは、自分が持っている豆を他プレイヤーと交渉し、畑に豆を植え、より多くの豆を収穫する体験を楽しむボードゲームです。

交渉がボードゲームの中核にあるため、プレイは他プレイヤーとの対話が主になります。

交渉ゲームはどこか複雑でやりにくく、敬遠していました。交渉の妥協点を見つけることが難しく、こちらから積極的に交渉を仕掛けることが面倒くさかったためです。
ボードゲームで交渉という仕組みが備わっていたとしても、考えるのが面倒くさいから使いたくない、と思うような人間でした。

ボーナンザでは交渉が持っている面倒くささを感じません。
むしろ交渉は楽で、楽しく思えます。
感想を混ぜつつ、面白さの要因を辿ってみたいと思います!

交渉には方向がある

個人的な見解ですが、交渉とはマイナスをプラスにする方向と、プラスをマイナスにする方向があると思います。
当然、プラス方向からマイナス方向にする交渉をしたいプレイヤーはいません。

もう少し細かく見ると、マイナスをプラス方向は、プラスをさらにプラスにする方向と同じ方向です。
通常の交渉ゲームはプラスをさらにプラスにする方向が主なのかなと想像していました。

これが交渉を面倒くさくする要因だと感じます。既に儲かっているプレイヤーに対してさらなる儲けをもたらすような交渉を持ちかけなくてはなりません。
誰もマイナス方向に行く交渉はしたくないでしょうから。

このような方向性の観点から見れば、ボーナンザはマイナスを0にする方向が存在します。さらに、それが主な交渉理由になるのだと感じます。

プレイしている人は分かると思いますが、このゲームは手札の順番を入れ替えられません。豆畑に植えられる豆は自分の手札の一番最初(最左か最右)にあるカードを出します。
つまり、手札の順番次第では交渉前からマイナス状態になっているのです。植えたくない豆が一番最初にあり、かつ畑が埋まっている場合、畑にある豆を売り払わなくてはなりません。

交渉は、このような手札のマイナス状態を0にするために行われることが多いのです。もちろん、自分が植えている豆を増やすために交渉することもありますが。

このような交渉が楽しいのは、自分はマイナスから0へと変化し、相手は0からプラス、あるいはプラスからプラスへと変化するためです。

つまり交渉の発端が、自分の状態をプラスからさらなるプラスへと高めたい、ではなく、マイナスで困っているから0にしたい、なのです。

逆から見てみると、相手プレイヤーもマイナスで困っているから0にしたいと思っています。
つまり、こちら側がプラス、相手は0になるような交渉が発生しやすいのです。

自分の利益を過剰に追求しないで交渉できる点が、交渉しやすさにつながっていると思いました。

交渉ゲームの入り口にしてみると良い

交渉が苦手な人達と一緒にボードゲームをする際は、このボーナンザを最初に遊ぼうと思います。

これで交渉に慣れつつ、他のボードゲームにも手を伸ばせたら良いな~と。


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