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団地

日本映画
監督 阪本順治

2016年の作品なのですが、どこか昭和臭い。でもそこがいい。
監督さんは『どついたるねん』や『傷らだけの天使』など手掛けた阪本順治監督、個人的には『トカレフ』好きだったなぁ。

とまぁ荒っぽい感じの作品が多いんですが、今回はほんわかとしたコメディでありSF作品。どちらかといえばガチなサイエンスフィクションというより”少し・不思議”系のやつです。

冒頭に書いた通り、平成の世にある昭和の雰囲気を醸し出した演出にしたようです。ラジオから浜村淳(本人)の声が聞こえるぐらいだし。
登場人物や背景の小物にこわだわりを感じましたね。ちなみにあとで知ったんですがこの映画、2週間で作ったという衝撃の事実。いやもうすげぇわ。

物語の中心となるのは漢方薬店を隠居した老夫婦、山下清治とヒナ子の二人、2年ほど前に一人息子を交通事故でなくし店をたたんだ経緯があり半年ほど前に舞台となるこの団地に引っ越してきた。
仕事はしてるかどうか、散歩するのが日課みたいな清治に団地の自治会長候補の声が掛かる。すぐに断ろうとするも日が経つにつれ少々乗り気になってゆくが、敢え無く落選。そのショックで引きこもり老人に。

近所のヒマな住人の話では全く姿を見せない清治をヒナ子を殺したのではという噂が広まり、ヒナ子の一挙一動を見張る輩もでてきてサスペンス風コミカルに描かれる。ご近所のオバサンの名前は東さん、西さん、南さん、北さんとテキトーすぎる名前がまた面白い。

そんなある日、シンジョウと名乗る青年がかつての名店であった漢方薬を求めて山下夫妻へ訪ねてくる。

『同志5,000人分の生薬が欲しい』
そう告げる不思議な青年だがいきなりのSF展開、自分は宇宙から来たと。
ラストの描写がどうこうと批判もあるのですが、全然問題ない。
これはこういうテイストであり演出あると私は理解してたり。

ーだ・そ・くー
近所の西さん役は私の大好きな濱田マリさん、モダンチョクチョキズ再結成してくれねぇかなぁ
準備万端バルタン星人
youtubeに予告あったわ。


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