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最近心に響いた言葉たち

今週、マネジメントに関する研修を受けて来た。評価者が被評価者と面談をする場合、「納得させる」事が大切であると改めて認識した。「説教」ではなく「説得」でもなく「納得させる」、これは単純な様で難しい。
本当に「納得した」ことを示す要素の一つとして被評価者が面談の中で、「心に響く言葉」があったか、が挙げられていた。確かにそうだ、心に響く言葉が会話の中に存在したらそれは結構「納得」できる。

と言う訳で、ここ数ヶ月位の間でぼくの心に響いた言葉を3つほど紹介しようと思う。

『枯れた技術の水平思考』 元任天堂、故横井軍平氏
 任天堂でゲームウオッチ、ファミコン、ゲームボーイなど数々のヒット商品に携わった方の代表的な名言がこれ。ゲーム機に限らず、新しい製品を開発するのなら新しい技術や部品などを使いたくなるものだが、単に新しいモノを並べて高価な製品を作るのではなく、既にコモディティ化した、枯れた技術を積極的に用いることでコストと価値のバランスを実現するという考え方らしい。例えばファミコンの十字キーであったり、ゲームボーイの白黒画面であったり。彼の考え方、新製品の企画においてはとても大切だと思い、メモしておいた。

『テクノロジーやAIの民主化』 Microsoft、IBMのイベントにて
 上の横井さんの話と少し似ているのだが、一般にはまだ認知されていないテクノロジーやAIの技術を、広く一般のレベルまで普及させる(民主化する)と、そこに新たなマーケットが生まれると言う話。シェアリングビジネスとかサブスクリプション型のビジネスもこれに該当すると思う。
 日本の場合、民主主義と言いつつ一党独裁型の政治が続いている訳で、まったくもってへんてこりんな社会となっているのだけれど、「民主化」が正義であるのは当然で、「ビジネスは厳しい世界だから」とか何とか言ってパイの奪い合いをするのは良い加減辞めたら、とおもうのである。

『セキュア but ハッカブル』 メディアアーチスト 落合陽一
 こちらもIBMのイベントで聞いたフレーズ。今話題の人、落合さんがトークセッションのモデレータをしていて、彼のスライドの登場したのがこれであった。これ、悔しいけど凄く良い言葉。「安全」を確保するのは他人ではなく自分である方が明らかに「安心」。なので自分が公開している情報と、決して公開したくない情報をしっかりと区別し、ハッキングされても大丈夫な情報はむしろ積極的に出してしまえ、ってことらしい。その他にも『テクノロジーの自給自足』とか、新しい書籍『デジタルネイチャー』的な話も聞けてとても面白かった。
 話は面白かったけど、本屋で見つけた『デジタルネイチャー』は¥2,800もする事が判明したし、メジャー過ぎる人がこれ以上稼ぎを上げるのも癪なので、意地でも買わないことにした。解ってる、ぼくは現在進行形でこじれている。

何気なく日々を過ごしていると「何もない一日」になってしまう事があるけど、嫌なことを忘れフラットな視線で世の中を眺めていると、一つくらいは「心に響く言葉」に出会えるのではないだろうか。

それでは、おやすみ。

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