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「豊かさ」「貧しさ」ってなんだろう

ぼくの両親は自営業を営んでいて、細々とモノを作りながら生計を立てている。ぼくの幼少期に父は脱サラ&起業して陶芸を生業とした。小学生のころ地方のテレビ局が取材に来てたりしたことをうっすらと覚えている。思い起こしてみると中学生になるころまで「脱サラ」ってなんなのか、ぼくは理解しようともしていなかったし、一般的なサラリーマン家庭がどんなものかなんてテレビの中でしか知らなかった。

サラリーマン家庭で育った方には理解しにくいだろうけど、どんな時も家に親が居るっていう状況は良いところも悪いところもある。

良いところは父親がキャッチボールの相手をしてくれたり、勉強机を手作りしてくれたり、家族揃って百人一首やカードゲームで遊んだり、とにかく仲がよかったこと。モノを作って売って生活することの意味を、背中で語ってくれたこと。
悪いところは親がいつも家にいて、たまには留守にしてくれよと思うことぐらいだろうか。

両親は常にぼくら3人兄弟(♂2、♀1)を近くで見守って、愛情を注いで育ててくれた。金銭的には中の下って感じの家庭だったが、大学にも通わせてもらえたし、今でも帰省は楽しいイベントだ。

「豊かさ」はお金では買えないもので、心が温まるようなことなのかもしれないと歳をとって思うようになって来た。豊かさをもたらす要素は音楽かもしれないし、映画かもしれないし、読書かもしれないし、芸術なのかもしれない。心が「豊かな」人が集まれば、釣られて周りも豊かになれるのだろうと思う。

「豊かさ」の対義語が「貧しさ」。禅や東洋哲学の世界では、心の貧しい人のことを「我利我利亡者」とよぶらしい。読んで字のごとく自分の利益ばかりを追い求め、「我田引水」的な行為をくり返す人、金に目が眩んだ人、反省しない人、自分さえよければいいと考える人、嘘ばかりついている人、これらの人の心は「貧しい」。

「清貧」という言葉や「勿体無い」という言葉を随分長いこと聞いていない気がする。
この国では若者の貧困が、経済格差の拡大がとても大きな問題になっている。
強行採決を幾度となく繰り返す自民党や公明党。同じく日本会議にぶら下がる、希望の党、維新の会。政治家のほとんどをぼくらを国民ではなく奴隷か何かと勘違いしているようだ。
今の日本はエセ民主主義の経済至上主義国家だ。

若い人たちへのお願い。
現実から、政治から目をそらさないでほしい。
金銭的には貧しくても、心は豊かにするよう工夫をしてほしい。
余裕があるときにボランティア活動に加わってみてほしい。

ぼくは絶対自殺なんてしないし、いじめや自殺はゼロにできると信じている。
「勝ち組」なんてつまらないものじゃなく、「豊かな」人生をみんなで目指そう。

2019年はフリーターとしてスタートしました。 サポートしていただけたら、急いで起業します。