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学歴がないなら学習歴で上回れ 〜独習のススメ〜

サラリーマンってのは世の中の流れに取り残されて「茹でガエル※」になるリスクがあることで知られている。
会社の規模が大きい程、当然いろんなタイプの人が働いていて、様々な価値観が世の中には存在していること位は理解しておかないと、いらない固定観念を手放せなくなり、組織に不要な存在になりかねない。

※カエルは浸かっている水温が徐々に上昇した場合、茹であがって死ぬまでそれに気付かないと言われている。多分そんなことはないけど、空気じゃなくて流れを読めない人に対するアイロニー。

望まない部署に異動させられた場合や、暇はあるけど金がない場合にオススメしたいのは、何かを独習することだ。ぼくの場合、企画の仕事がずっと前からやりたかったけど、経験としては開発管理の仕事に従事した時間が長かったので、①機器開発に関する再学習と②先見性を鍛え、企画書を書くことを独習した。

今の時代、メーカーの開発者なら「スペシャリスト」なだけでは生き残れない。何故なら新しい技術が急にメジャーになった場合、それまで主流だった技術は新技術に駆逐される恐れがあるからだ。

分かりやすい例を挙げるなら、CD、DVD、BlueRayなどの「メディアドライブ」がHDD(ハードディスクドライブ)、SSD(ソリッドステートドライブ)に取って代わられたことが有名だ。

なので多くの技術者は一つの技術に固執するのではなく、2つ以上の技術に精通しておく必要がある。知識の幅を横、深さを縦とするならば、スペシャリストは「T」型で、これからのビジネスマンは「π」型(2つのジャンルを深く知っている)あるいは「H」型(ハシゴのように2つのジャンルを繋げられる)であるといい。

とは言ってもな〜と思ったあなたに耳寄りな情報を。

日本人なら『文武両道』という言葉はご存知だろう。文は学問全般、武は戦うことではなく身体を動かすこと全般を指す。
先日のイベントで落合陽一が言ってたことはこんな感じだった。

HIはHuman Intelligence[人間の知性]でAIはArtificial Intelligence[人工知能]。当然だけどこれら2つの事柄はこの図のような関係にある。
もう少し広げて考えると「コンピュータ工学」と「脳科学」はかなり似た学問であることに気づくはずだ。

つまり、コンピュータと脳、デジタルとフィジカル(またはアナログ)なことは多くの場合、対になっているのだから、同時に学んでしまえば何も知識がない状態(「ー」型)から、2つのジャンルについて知識を深めることができる訳だ。(「π」型に)

対になっている学問はその他にもいろいろある。哲学と深層学習とか、外国語学習とプログラム言語学習とか、エネルギーマネジメントと栄養学とか。

「タダより高いものはない」とか「二兎追う者は一兎をも得ず」なんて古い迷信は無視して「こっそり二兎を追っちゃいましょう」。


2019年はフリーターとしてスタートしました。 サポートしていただけたら、急いで起業します。