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13(うらない)

占いを見るのは結構好きだ。

それが当たっているかはどうでも良い。
ポジティブな言葉が欲しい時や、自分の中ではほとんど決断しているのだけど少しだけ背中を押して欲しい時に有用なツールとして捉えている。

ポジティブなことは信じる、ネガティブなことは所詮占いだからと切り捨てる。このように上手い具合に使って自己肯定感を上げる。
ただ、時折ネガティブなことが刺さる時もある。そういう時は、それは自分自身が気付いていながら目を逸らしていることの可能性が高い。なので考えを改める時もある。

ちなみに星座占いはそこまで悪い事を書かれないのだけれど、姓名判断は軒並み悪い結果になる。
苗字も名前も全て大凶らしい。逆にすごい。

たしかに変わった名前だが、キラキラネームにありがちな美とか愛とか麗みたいな漢字は入っていないし、読みは普通なのでそこまで酷い名前ではない。
だが東京には滅多にいない苗字と当て字の名前が相俟って、名刺を渡すと驚かれることが多い。それと、電話で名前の漢字を説明すると絶対に一回では伝わらない。

そんな事情もあり、本名を他人に教えるのは好きではない。なので至って普通でどこにでもいそうな名前をハンドルネームとして使っている。
本名とは真逆の柔らかい字体が似合って、読みだけでは性別がわからない名前にしたかった。長年使っているので、プライベートの知り合いにもこの名前で呼ばれる時もある。

ちなみに、祖父が頼んだ偉い姓名判断の先生に考えてもらった名前が私が生まれる前にあったらしい。
それが気に食わなかった父親が、母親にすら相談せずに勝手に名前を決めて届け出て、今の名前になったのだとか。変わった当て字になっているのは、父親と母親の名前の漢字が一文字ずつ入っているから。
悪い人ではないのだけれど、破天荒なうちの父親の人柄が分かるエピソードである。

父親曰く、どこのどいつであろうと自分の娘の名前を勝手に決められるのは我慢ならなかったそうだ。小学校の課題で親にインタビューをした時に聞かされて、この人たち正気か?と思った。
占い師なんぞに娘の運命決められてたまるか、と言い放った父親と、お義父さんが決めた名前はダサかったしこの方がオシャレじゃないの、と言い放った母親を見て、破れ鍋に綴じ蓋と思ったが、10歳の私は言わないことにしたのだった。

今回はこの辺で。

本日の執筆BGM
Night and Day/initial’L

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