見出し画像

ニット、カットにはストライプ柄がほぼない①

今度こそ軽めの内容で。

なんでニット、カットにはボーダーばっかりでストライプがないのか?です。

画像1

何度かボーダーものを使って色々と説明してますが、そういえば編み物はストライプがありません。

横編み)

画像2

丸編み)

画像3

横編みも丸編みも基本一本の糸が並んだ編み針にかかって図のように下から上に編みすすんでいくので、ストライプ柄(縦縞は)つくれないんです。(厳密にはやりようがなくはないですが手間が全然ちがいます。むいてないです。)
ボーダーはコースごとの規則的な糸の切り替えでやってけます。

注:組織の横一列のことをコースといいます。(縦列はウェールといいます)

画像4
(出典:ニットアパレルの基礎知識 大阪リソースセンサー)


下は布帛のシャツのストライプ生地拡大です。

画像5

わからないかもですが縦糸に白い糸と赤い糸をストライプのピッチどおりに規則的に並べることで白×赤のストライプ柄にできます。
横糸は白なんですが縦糸の密度をつめて表面に白い糸があんまりでないようにしてます。

画像6

実物はこれです。こうなると白い横糸はほぼわかりません。

編み物は一本のつながった糸で編み上げるのでこうはいかないです。

画像7

このボーダーだと5段ずつの切り替えです。
白5段(5コース)編んでネイビーの糸にかえて
5段(5コース)編んでまた白に戻す。この繰り返しです。

糸の切り替えはしなくてはいけませんが何コースかごとの切り替えでいいので、無地よりは複雑になりますがそんなに大変ではないようです。どちらかというとボーダーは編み物にはむいてます。

一応<まとめ>ましょう
・ニット、カットは縦の柄だしはできない(むいてない)のでストライプ柄はほぼない
・逆にボーダーはむいてるので定番になっている
・布帛なら縦糸と横糸の並べ方でストライプ柄はできる(よくいう先染めストライプとか先染めチェックとかはこういうこと)

今回はかなり軽めで終了できました。
が次回へ続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?