ハヌマーンの彼との出逢い 3
料理は毎日作るんだよ、僕の家は貧しかったし、父親が高校生の頃に亡くなってしまったから、兄と僕で食事はなんとかしなくちゃいけなかったからね、と写真を見せてくれた。私の知っている彼の母国の料理とも違う、いろいろな料理が並んでいる。彩りよく野菜が載っていたりするから、なかなかの出来栄えに見える。YouTubeで色々見て作るんだけど、結局のところ基本は一緒なんだよ、とホールスパイスと玉ねぎから始まる手順をサラッと話す。本当に料理する人みたいだ。
エリーに僕の郷土の好きないろいろな味を紹介したい、僕の家の近くなら美味しいレストランも、手料理も、色々案内できるのに、とこちらを見る。微かながら、上品で控えめな彼から男性らしさが漂ってきて、なんと答えて良いかわからなくて、私はうーん、、、と唇をつぐんだ。あなたのことをそのようなつもりで見ていなかったから今はわからない、と、率直に答えた。
OKわかってる、僕はエリーの友だち候補だよ、と、手を後ろについて空を見上げながら可笑しそうに笑ったあと、彼はイタズラそうな笑顔でこちらに目を移し、エリーに最高の時間を過ごしてもらう自信が僕にはあるよ、このケミストリーを君ももう感じているでしょう、キスしたくなってきたな、僕はベッドの上では大胆だよ(boldだよ)と優しく笑った。穏やかな態度と率直な言葉とのギャップがかわいらしくて、思わず、笑ってしまった。
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