【妄想ライオンズ96】ド派手に行こうぜ!
7連敗。10試合続けて2点以上取れない打線。バントはできず、強攻すればダブルプレー。繋がらない、好機を活かせない打線がチームの不況の元凶であるのは明らかだった。
気づけば、交流戦は最下位。リーグも5位に3ゲーム差もつけられた最下位。
しかも、交流戦最後の試合は、頼みの綱、キャプテンの源田の、見たことのないプレーの連続での3失点で始まった。
ファンの誰もが8連敗を覚悟した。相手はプロ初先発。それでも3回までノーヒットだった。
しかし、ライオンズの打線、一人一人は、決して弱者ではない。一人一人だけ見れば、鈴木将平、愛斗、西川、長谷川、平沼、岸、渡部、児玉、滝澤などなど、他チームならレギュラーになっておかしくない面々が揃っている。
そこに、源田、外崎、金子、川越などの中堅どころがひっぱり、なんといっても、後ろには、中村、栗山の大御所が控えている。
きっかけだ。1つのきっかけで大きく変わるはずだ。
今日、その導火線に火をつけたのは、長谷川だった。 0−3の劣勢から、ようやく出たマキノンのヒットから、放った2ランが、反攻の狼煙となる。
源田が、自らのプレーを振り払う3ベースで同点を演出し、そして、試合をひっくり返したのは、新しいライオンズを牽引するべく星を背負う、ベーコン渡部。豪快なツーランで、同点止まりにせず、一気にカープのプロ初先発から、逆転まで持っていく一撃が試合を決める。
花火は続く。7回に外崎が決定的なツーランを。そして、1点返された9回は、4倍返し!とばかりに、長打を重ね、最後は、岸が4本目のツーランを叩き込む。
昨日までのしけた昔の、火のつかない花火が、今日は、一気に、フレッシュで、いきのいい、新しい、そしてド派手な花火は生まれ変わる。
そう、若いライオンズ打線。小さなミスも多いけれど、ド派手に復活、ド派手に反抗しよう!