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★ラガー箚記(3)★東芝の松永のフルバックが躍動
4月8日のエコパでの東芝と静岡の試合は好ゲームでした。久々に見る、雨風の影響のないラグビーで、バイウイークあけもあって、両チームの動きにキレがって、特に静岡の献身的なタックル、接点への執拗な圧力が素晴らしかったです。
この試合の中で目立ったのが、東芝の15番の松永。
キッキングゲームの処理では、テイラーにほぼ出番がなくなるくらい、敢然とほとんどのボールを処理していました。
その選択肢において、松永は、常に「ランの可能性」を模索しているように見えます。
この「常に」というのが大事で、キックで蹴り返すと決めてかかっている時がほとんどないように見えます。
そして、小刻みなステップと、小さな穴を見つけた時の、狡猾なまでのスピードアップで、ランをした時には、確実にゲインをする。捕まっても小さく足をかき続けて、倒れることなく味方を待とうとする。
この、常にランを仕掛けてくるというFBが、意外とそんなにいないように見えます。明らかにキック、たまにラン、という方が圧倒的に多い。埼玉の山沢くらいじゃないかな、常に、ランの可能性をファーストチョイスにしているのは。
小さな体ですが、今シーズンはアタックのセンスがどんどんと磨かれており、仕掛ける恐れがあるので、相手からすると、キックと決めたチェイスがしにくく、その分キックに対しても余裕が持てている。だから、キックの精度も上がりやすい。そんな循環に見えます。
今年の代表、までには届かないのでしょうが、一気に成長を果たしたフルバックだと思います。
その彼が見せた本日のハイライトは、前半15分のトライ。ごちゃごちゃした密集から溢れたボールを松永が拾い、密集脇の小さなスペースをブレイク。一気に加速をし、相手の裏に出ると、ステップで1人2人と交わす。そこにフォローをしてきたのは、4番のディアンズと5番のピアース。抜け出した快速のF Bを、両ロックが脇からフォローする。しかも、いい速さ、いい深さで。
松永らからディアンズへ、そして最後はピアースにわたりトライへ。なかなか15−4−5なんていうつなぎのトライは見れません。。東芝の強さの一端を垣間見ました。
松永は今日は後半にもトライを1つ。怪我人の多い、ナイカブラもタマニバルもいない東芝のバックスのエースになりつつあります。
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