見出し画像

★ラガー箚記(48)★勝手に選ぶ、リーグワン今季のベストゲーム!第1位!

プレーオフも交えて99試合。その中のはえある1位は・・・今季の赤丸急上昇の2チーム、そして、共に強烈なアタックの決定力を持つ2チーム。東芝と神戸の壮絶な撃ち合いの一戦を選びました。多少雑なシーンも目につきますが、展開の激しさ、そして1つ1つのトライの、なんとスペクタルクルなこと。ラグビーの面白さの詰まった一戦でした!


1位:第13節 神戸 40ー40 東芝 「最後のタックルこそが、東芝の魂」

モウンガが不在の東芝でしたが、そんなの関係ない!という展開。
両軍合わせて12本のトライのうち、11本が、自らがしっかり意図して仕掛け、相手を崩し切ってとったトライ。どれもが美しい。見ているものをワクワクさせるトライばかり。
ナイカブラの信じられないスピード、森の、裏に出た後の芸術的なとばしパス、ガットランドの素晴らしい捌き、李承信の芸術的なキックパス。ラグビーというのはかくもワクワクするものだという時間が、80分、ずっと続きました。

試合展開も、東芝がリードを広げたところから神戸が追いすがり、もう一度東芝が突き放すも、後半68分から神戸が再度追い上げ。
5点差の85分に、神戸が最後のチャンスを迎える。5mのスクラム。東芝は、例によってゴールラインを自らの16人目のディフェンダーにし、鉄の守りを見せる。
そこを、神戸は、一人多いところを利用して、スクラムから一気に大外に持っていく。B Kが一人少ない東芝の大外はガラ空きだ。ガットランドから大外の濱野へ大きなパスが放られる。ワンバウンドで濱野の胸にボールが収まり、目の前には無人のインゴールが。
5点ならば同点だが、回り込んで7点取れば逆転だ。誰もが逆転と思ったその時。
そこに、真っ赤な23番が猛然と突っ込んでくる。途中出場の東芝の濱田が真一文字に飛び込んでくる。神戸の濱野はかろうじてグラウンド左、サイドから5mあたりにグラウディングをする。
そのキックを、ガットランドが決めきれず引き分けに終わる。

終わり方も劇的だったが、今にして思えば、この最後の濱田の戻り。画面の右から弾丸のように飛び込んできたこのプレーが、東芝の敗戦から救った。

今思えば、このメンタル、このディフェンスへの意識が、2ヶ月後、国立での強さにつながったように思う。

改めて80分見直しても、ワクワクし通しの試合です。


2023−2024シーズンは、スリリングな展開の試合が増えました。その一方で、リーグ戦の順位づけはわりと早い時期に決して言った感があり、終盤は、消化試合的な位置付けが多かったです。

来季は、最終節までもつれる順位争い、みたいなところが増えて、さらに熱い試合が増えることを期待します!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?