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【トップリーグ観戦記】NTTドコモVS神戸製鋼。熱い!

2021年4月10日

神戸製鋼VS NTTドコモ

リーグ戦の最終節。神戸はすでに1位か2位なので順位的には大きな妙味はないですが、ドコモは3位から5位まであり得るということで、勝ち負けだけではなくて、勝ち点も大事になりそう。昨年は97−0で神戸が勝っていますがが、流石に今年はそうはいかないでしょう。

爽やかな早春の陽光。少し肌寒い感じはラグビーにはちょうどいい。
ドコモが赤、神戸が青。青い神戸は違和感ありますね。。

さて、いきなりファーストプレーで神戸がペナルティ。TJがレタリックにぶちかましている。。

ドコモ 3−0 神戸

神戸は自陣から回して一気にブレイク、山下が抜け出すも、TJが自分一人、相手3人のシーンで止めてノックオンを誘発。こういうのがどう出るのか。。マジック的なプレー。ただ、このスクラムをドコモはマイボールにできない。ドコモ陣22m。

その後のスクラムで神戸がペナルティをゲットし、コーナーにパーカーからキックパスが見事に決まり逆転。

ドコモ 3ー7 神戸

この辺りのアタックの力の差を見ると、FW周りで圧力がかからないと、神戸が点差をつけてしまいそうにも見えます。

リスタートではドコモがプレッシャーかけるが、神戸は自陣から逃げずに回しまくっています。そこをTJがプレッシャーかけてノックオン。そのスクラムからTJは自分で持ち出してサイドを駆け抜けてトライ。これは熱いトライ。チームを勇気づける。

ドコモ 8−7 神戸

リスタートからは神戸がキックリターンを保持してしっかりアタック。アタックの精度は明らかに神戸が上。キックパスをふんだんに使い、まとが絞りきれないし、一人一人のブレイクも強い。

ドコモもディフェンスはよく粘っているのだけど、スクラム、ラインアウトは明らかに神戸が優勢で、ここでドコモはマイボールが確保できない。
ベンスミスのアタックはTJが最後ライン上で腕を下にねじ込んで防ぐ。
これ、同じ光景が3分後にもういちど。。TJの腕。。。
ただ、ギリギリ防いでいるけれど、神戸のアタックが明らかに機能しているのは間違いなくて、点が入るのは時間の問題に見えます。

ゴール前でドコモはスクラムのペナルティで3番がイエロー。これで点差が生まれそう。。ドコモはこの10分で10点差くらいで粘れるか。。

結局神戸はスクラムにこだわり続けて認定トライ。この10分で神戸はもう1本は絶対とりたいところ。

ドコモ 8−14 神戸

ドコモはキックオフリターンを凌いで久々に神戸陣22m内でラインアウト。そこからのアタックで、ライン裏に川向が芸術的なゴロパントをインゴールへ。マピンピが見事に抑える。。これも熱い。人数少ない中でのこれは大きい。

ドコモ 13−14 神戸

リスタートからドコモは人数少ないけれど蹴ってこない。この辺りは意思が統一されている。それもうまく機能している。後半の最後までこれが持つのか。

シンビンもあと2分、神戸はいよいよゴールに迫るも、最後の最後でドコモがなんとか踏ん張ってジャッカル。いやいや思いを感じるプレーがドコモは続きます。これが後半までやり切れるのか。

ここシンビンあけ人数は揃う。

ラスト1分で神戸ボールのスクラム。神戸はここはスクラムにこだわるのでは。

しかし、2回のスクラムをドコモは凌ぎ切ります。

ドコモの熱いディフェンスで前半は稀に見る熱戦になっています。

(後半)

若干ドコモが風上。この状況でゲームプランを変えてくるか。後半の立ち上がりで首が突き放すのか、接戦で行くのか、ドコモも後半20分まではパナソニックとも競り合った。

序盤は五分五分。主導権をどちらが取るか。最初のスコアが重要そう。

ドコモの中央付近でのアタックは神戸に完全に防がれていて、10フェイズ近く重ねても前に出れず、しょうがなくキックされたリターンから、あっさり神戸のカウンターでトライ。。。かと思ったら、TMOでトライ取り消し。。おっと。これはドコモからすれば僥倖。

後半も10分過ぎる。まだ神戸は点差を離せない。

神戸は自陣で回すも、これにドコモがしっかり適応してきて、ディフェンスで押し返して神戸陣ゴール前まで迫るもここは攻めきれず。しかし、会場が熱くなってくる。熱を感じます。

しかし、セットプレーの優劣は相変わらず神戸。これが最後にはものを言いそう。逆にこれだけ差があるのによくドコモは凌いでる。

15分にドコモはPGで逆転。これも、15番の素晴らしいディフェンスから。ここは難しいキックを決める。

ドコモ 16−14 神戸

が、次のリスタートをドコモがチョンボでノックオン。ヘディングしてしまった。。。この崩れたところを見逃さず神戸が一気にトライ。
これはドコモはいただけない。リスタートはとにかく気をつけないといけないのに、逆転してすぐのリスタートがこれでは流れを取れない。

ドコモ 16ー19 神戸

次の一本を神戸が取ると試合は決しそう。ドコモはPGでいいので次のスコアを絶対したい。

そのリスタートからドコモはよくせめて、綺麗にトライ。むむ、ドコモは体力どうかという気がしていましたが、点差がせっているのでアドレナリンでまくっているか。素晴らしい攻撃。これは最後までもつれそうな展開。

ドコモ 23−19 神戸

このリスタートでは神戸がオフサイド。。これは珍しいミス。。
そのスクラムからドコモは攻撃を続け、PGを得る。距離はかなりあるが狙う。ドコモは意図してラインアウトを避けていますね。

ドコモ 26−19 神戸

神戸はこのリスタートのキックリターンからゴール前に迫る。激しい攻防から、最後はわずかに空いた裏をクルーデンが見逃さずにごろパント。山中が押さえて同点へ。あと10分。

ドコモ 26−26 神戸

GOODゲーム。次のスコアをしたチームが勝利しそうですがどうでしょう。セットで有利な神戸が分がありそうですがどうか。ドコモはマイボールを保持したら蹴らないでしょう。

さて、確保したボールをドコモはFW周りを攻め続ける。神戸もこの時間若干密集サイドのディフェンスが甘く、ゲインをされ続け、ついにペナルティ。45m。

完璧ショット。

ドコモ 29ー26 神戸

あと6分。

キックオフのTJのリターンキックを山中がライン側でキャッチミス。。
ドコモはキープ目指してアタックするも勢いなく、ペナルティを献上。ただ、そのキックを神戸はノータッチに。目まぐるしい。
ドコモはあと1分でマイボールも、ここを凌げず再度ペナルティ。。1、2分をマイボールで凌げないのは、少し物足りないところ。神戸のラインアウトが最後のプレーに。文字通りラストの勝負。

そのラインアウトから神戸は攻め続け、40分すぎてペナルティを得る。しかし、ゴールは狙わずトライを目指してタッチキックで勝ちにいく。


2度目のラインアウトモールから、神戸はラインアウトのスローわーの16番がサイドが空いているのを見逃さずに一人で持ち出しトライ!勇気が素晴らしい!これだけ揉んでいるモールに対して、後ろについて一人で持ち出すのは、100%成功、の覚悟がないとできない。おそらく無心で、自動的に体が動いたのでしょう。いずれにしても、最後はセットプレーでの自力の差がものを言いました。

ドコモ 29−31 神戸

神戸のサヨナラ勝利。しかし、ドコモは強かった。今シーズンのベストマッチでしょう。素晴らしい試合でした。ドコモは逃げ切りに入ったあと5分の試合運び以外は、最高の試合でした。最後の5分は、いわゆる「勝ち慣れ」していないチームの辛さか。こういう試合を経て、チームというのはきっと強くなっていくのでしょう。

ラグビーの熱さ、面白さをふんだんに見せてくれた素晴らしいゲームでした!


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