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【映画感想】エド・ウッド

あらすじ

冒頭、カメラは不気味な洋館の中にある棺を映し出す。その蓋が開くと、ある一人の男の口上が始まる……

「ようこそ諸君。君たちはまだ謎めいた何かを求めている。だからここへ来たのだ……それでは事の次第の一部始終をお見せしよう。まやかしは一切なし、全てはこの恐怖の体験を生き延びた人々の秘密の証言によって裏付けられている。諸君の心臓はこの真実に耐えうるか?エドワード・D・ウッドJr.の真実に…。」
(引用: https://ja.wikipedia.org/wiki/エド・ウッド(映画)

エドウッドの名前と、史上最低の映画監督という異名は知っていた。
映画は見たことがない。だって史上最低の映画らしいから。

監督がティムバートン。


登場人物

エド・ウッド
映画監督。売れない。最後まで売れない。何故なら才能がないから。俳優はジョニーデップ。所々色気がある。特に最後の雨に濡れたシーンは良い。

ベラ・ルゴシ
おじいちゃん俳優。昔はドラキュラなどのホラー映画でブイブイ言わせていたが、いまは見る影もない。この映画の第二の主人公だと思う。この人もすごい色気を感じる。

ドロレス・フーラー
エドの彼女。服を勝手にエドに着られたり、役をキャシーに取られたりと色々かわいそう。

キャシー・オハラ
エドの映画に出資する条件で主演女優にしてもらい、その後も映画に出演し、エドと付き合う。違う!キャシーは病院であった女性だ!すいません違いました。

オーソン・ウェルズ
オーソン・ウェルズ(Orson Welles, 1915年5月6日 - 1985年10月10日)は、アメリカ合衆国の映画監督、脚本家、俳優。映画『第三の男』などでの個性的な演技で名優として知られたが、映画監督としても数々の傑作を残しており、『市民ケーン』は映画史に残る代表作とされている。(引用: https://ja.wikipedia.org/wiki/オーソン・ウェルズ


感想

よかった。
やっぱりクリエイターの話はなんとなく何かが沁みる感じがする。こないだ見た映画大好きポンポさんも良かった、あれとはまた少し毛色が違うけど。

wikiによるとティムバートンはエドウッドの大ファンらしい。名映画監督が史上最低の映画監督のファンなのってすごく"良い"よね。

レゴシが精神病院に入るシーンがあるが、そこのカメラワークが歪んでいて、レゴシの不安定さがとても伝わってきた。以前からレゴシは薬物中毒で、事あるごとにその精神の不安定さが描かれてきていたが、このシーンをきっかけにエドの映画に出ることは2度となかった……

と、思いきや死の直前に撮った映像をちゃっかり新作映画に使うエドであった。この辺の節操のなさ、というと言葉が悪いか、映画のためならなんでも使うという姿勢は大事だなと思う。自分は変なところで潔癖というか、形のない穢れや精神的な汚さみたいなものを結構気にしてしまう。死者を勝手に映画に出すのもどうなんだろうって思った。部外者が気にすることではないだろうし、レゴシも喜んでいるだろう。

レゴシは登場シーンで棺桶を選んでいる。ドラキュラの役者だからだろうか。
皆さんは自分の棺桶を選んだことがありますか?なんだこの質問は。私はない。興味もない。自分の死後のことを気にするのって普通なのだろうか、レゴシは棺桶をサイズと寝心地で選んでいた。いや死ぬのに。寝心地とか気にするんだ、やっぱ天才役者は普通の人とは考えることが違うな。と思ったが、外国では火葬ではなく土葬がポピュラーらしい、その辺の宗教観の違いもあるのかもしれない。

映画の最後にオーソン・ウェルズと出会い、映画作りのアドバイスを受けるシーンがある。
私はオーソンウェルズを知らない。市民ケーンを買ったが、白黒だし長いしで途中で飽きてやめてしまった。駄目な奴だなホント。でも興味が湧いたので、次は市民ケーンを見ようと思う。

いや、その前にエドウッドの作品を見よう。そして後悔しよう。

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