予防できる感染症とその病気2


こんにちは、
アミナです。


(犬コロナウイルス感染症)
下痢や嘔吐を起こすウイルス性腸炎です。

コロナウイルス科コロナウイルス属に属する
犬コロナウイルスを原因とします。

このウイルスは、猫伝染性腹膜炎ウイルスに類似した
抗原性を示すものだそうです。

症状としては、突然下痢と嘔吐を起こします。
このため、脱水状態になることがあるので
注意しなければなりません。

犬パルボウイルスと混合感染を起こすことが多く、
そうなった場合は症状も重くなります。

そして、犬パルボウイルス感染症とは異なり、
白血球の数の減少はみられません。
予防にはワクチンの接種が有効です。


(犬伝染性肝炎)
犬アデノウイルスにより発生するイヌ科の動物の病気です。
肝炎を特徴とします。

離乳したばかり~1歳未満の幼若犬で
高い発病率と死亡率が認められ、
犬ジステンパーと犬パルボウイルス2型の感染と共に
「コア・ウイルス病」といわれています。

このウイルスは主に口と鼻から感染することが多く、
扁桃からリンパ組織へと移動して、
その後血流にのって全身に広がります。

それにより感染後の数時間以内に嘔吐や腹痛、
下痢、高熱が出て、さらに扁桃の腫れや口腔粘膜の充血、
点状出血などもみられます。

急性の肝炎を起こすと、
肝臓のあたりを手で押されると痛がって、
触られるのを嫌がるようになります。

重症化した例では虚脱状態となって
24時間以内に死亡することもあります。

症状があまり出ない場合や、軽い発熱と鼻水程度のものなど、
病気の状態にはかなり幅があるそうです。

ただ、他の病原菌との混合感染があると
死亡率は高くなります。

予防のワクチンは、犬ジステンパーウイルスや
犬パルボウイルス2型との混合ワクチンを用います。

(犬伝染性気管・気管支炎)
これは呼吸器の感染症で、
犬のかかる風邪(ケンネル・コーフ)です。

ジステンパーの咳とは異なり、
かなり頑固な咳が特徴です。

病原体は、感染犬との接触や飛沫などからの経口感染、
経鼻感染によって広がります。

ペットショップや繁殖場所など、
高密度で飼育されている犬の間に広がりやすい病気です。
そのため、ケンネル・コーフと呼ばれています。

症状は呼吸器系に限られ、特徴は短く乾いた咳が出ます。
微熱が出ることがありますが、
特に、食欲や元気がなくならないのも特徴です。

通常は初期の症状は数日でおさまりますが、
細菌の二次感染が起きると高熱を出したり、膿のような鼻汁が出て、
肺炎を起こして死亡することもあるそうです。

特に幼若犬や高齢犬では重症化する傾向があります。
ワクチンの接種が有効です。
また、飼育環境や衛生管理を向上させることも大切になります。


(レプトスピラ症)
レプトスピラ属に属する細菌を原因として発症する病気です。

この病気は年齢に関係なくすべての年齢にみられますが、
特に3~4歳の雄犬に多く発生します。

潜伏期間は5日~2週間で、
不顕性型、出血型、黄疸型に区別されます。

不顕性型は、明らかな症状がないまま経過して自然治癒します。
ただし、回復した犬はしばらくの間は尿中に病原菌を排泄するので
他の動物への感染源となってしまいます。

出血型は、2日間ほど発熱した後に解熱して、
多くの場合は甚急性、あるいは急性の経過をとります。
食欲不振や結膜充血、口粘膜、における点状出血、
潰瘍、嘔吐、下痢などの症状が出ます。

甚急性あるいは急性の症状が現れた場合には、
虚脱状態となって死亡しますが、
慢性経過をとった場合でも高い死亡率を示します。

黄疸型は、出血型と似ていますが、
初めから黄疸と出血症状が認められ、
血色素尿症もみられるのが特徴です。

症状は突然に発生し、急性あるいは慢性の経過をとり、
高い死亡率を示します。

治療にはペニシリンやジヒドロストレプトマイシンなどの
抗生物質を投与します。
予防には不活性ワクチンの接種を行います。

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