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夢日記を半年書いてみた

今日で丁度半年経過した。

どこの誰が読むか、あるいは誰も読まないかもしれないが、もし運良く誰か読んでくれた人がいたらその人に伝えたいことがある。

夢日記、意外とオススメ


とはいっても、これは人それぞれだと思う。
少なくとも私は良かった。

私はただ単純に、
習慣的に続けられるなんか変わったことがないだろうかと軽い気持ちでこの半年やってみた。

あとは単純に夢日記についての黒い噂の正体を確かめたかったからだ。

「夢日記をやると精神的におかしくなってしまうからやめた方がいい」
という話を聞いたことはないだろうか?

現実と夢の区別がつかなくなり
狂ってしまう人が居るという噂は、
意外とよく聞く。

ただ、ダメだダメだと禁じられたものほど手を出したくなるのが人間の性。私も人間。

ということでやってみて分かったことを
以下に陳述


①前日の記憶の影響大

これは改めて書くことでもない程
当たり前の事だが、これが醍醐味でもある。
夢は結局、寝るまでにあった出来事を
経験として整理している時に
起きる現象だということだ。

夢で出てきた出来事を
一つ一つ精査してみると、
前日にあった出来事が多々登場する。

たいして印象に残っていなかったはずの出来事も、実は夢に出てくるほど強く記憶に残ってたことに、夢を見た後に気付く。

これが夢日記の楽しい点だったりする。

②型がしっかりある

私たちの生活には
パターンや流れがしっかり存在する。

“朝起きて顔を洗い、ご飯を食べて学校に行く”

“学校の授業が終わったら部活に行って、
部活が終わったら塾に行く”

このような行動パターンが、
夢独自に確立されていることが分かった。

私の場合、朝の場面から始まる夢なら、
起きた後は必ずパジャマ姿で
公園に走って向かっている。
また稀にトイザらスにいく夢を見るのだが、
いくと必ず同じ場所で車が事故って捻挫する。

また夢の中独自の街が構成されていることも分かった。

現実にはない光景・配置・お店などが
夢の中では何度も同じ条件で出現する。
前述のトイザらスもそうだ。
私は現実で、夢の中に出てくるのと
同じようなトイザらスに行ったことがない。
ちなみに夢の中で朝起きていく公園も、
現実には存在しない公園である。

そしてこれらはその日その日の突発的なものではなく、長年にわたり経験を積み重ねることによって、そのパターンが進化していくこともわかった。
例えば夢の中で朝起きていく公園、
だんだん遊具が増えて、
行動できる範囲が広がっている。

なんとも不思議なものだ。

③辛い日ほど昔のいい記憶を見る

すごく嫌なことを言われた日、
誰かと喧嘩した日、
とにかくマイナス感情の働いた日の夢は
いいものが多かった。

私の場合、すごく傷つくことを言われて
泣き寝入りした日があったのだが、
その日は初めて付き合った彼氏と
二人で夏祭り行った時の夢を見た。

しかも所々実際よりかなり誇張されていた。
夢の中では、私の大好きな綿菓子と苺かき氷を死ぬほど食べていた。
実際は一つずつしか食べていないのに。

このことから
「人間は夢の中でも現実逃避をするのだな」
と思い知った。

起きた時はかなり虚しい。

④どんな夢を見るか分かるようになってくる

近頃はもう、どんな夢を見るかだいたいわかるようになってきた。
自分の夢のパターンや、
その日の出来事を思い浮かべると
だいたいわかる。

ここまで来ると
だいたいどんな夢が見たいか、
叶えることができるようになってくる。

嫌なことがあった日には、
昔の良いことを思い浮かべて寝てみたり。

今日の夢は辛そうなら、
前もって起きた時に幸せになれるように、
好きなものを周りに置いたりして備えて寝てみたり。

予測して事前に行動する事ができるようになる。

現実世界での1日を振り返り
夢の中での自身の行動パターンを重ね合わせると、その日の夢の内容が大体わかる。
そうすると夢を見ている時に「これは夢だ」と自覚することができるようになる。
そうなると話は早い。

夢は、夢だと自覚してみていると、
なぜだか見たい・体験したい情景や体験を
実行できる確率が上がる。
少し現実と似ている。
これも不思議なものだ。

こうなってくると結構楽しい。


〜半年間続けてみて〜

夢から自分の深層心理を
なんとなく分析できることを、
ゲーム感覚で“楽しい”と思える時点で
止まれるのならば、
夢日記は楽しい趣味になり得る。

オススメだ。

だが、夢日記で夢を分析し、
夢を操り現実逃避しようという段階にいくと、
精神的におかしくなってしまうことは半年続けてみて良くわかった。

夢は「仮想現実」のようなものだ。
実際に夢の中で、私たちは悲しんだり、
喜んだり、感情を使い行動している。

そして私たちは夢の中での出来事を、
夢から覚めたあと、しばらくは
「こんなことがあった」等、
経験としてしばらく記憶している。

これはほぼ起きている時と同じ状態だ。
私たちも現実で起きた出来事はしばらく反芻するのだから。

夢はいわば、自分が「世界の中心」だ。
自分が願えば意外とすぐに因果律が変わってしまう 空間・時間・場所なのだ。

これを強く意識し、
夢の出来事を極度に操ろうとし出すと危ない。
夢の中にいるのが楽しくなり、
現実で起きることに
価値を見いだせなくなる危険性がある。

当たり前といえば当たり前だ。
自分で因果を改変できる都合のいい世界があったら、誰でも永遠に居たいだろう。

けれども結局夢は所詮夢でしかなく、
現実世界で起きている出来事では無い。

夢は夢以上のもの、
つまり現実にはなり得ない。

これをしっかりと意識できる人間は、
夢日記をしてみると、
意外な発見が多々あって
良い習慣になるかもしれない。

客観的に自己の行動・内面を見直すことが出来るという点では、夢日記はかなり良い。

面白半分で始めてみてはいかがだろうか。


ち・な・み・に

夢日記を題材にした
「浮世メモの夢に、鬼」
という短編漫画がある。
私の好きな漫画家であるHEROさんが
2012年に個人サイトで掲載していた。

以下から無料で読めるので
良かったら読んでみて欲しい。

私が夢日記を書こうと思った
きっかけでもある。

ちなみにこのサイトは
凄まじく膨大な量のHEROさんの漫画を
無料で読めるので良かったら暇つぶしに。


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