連載⑥やっぱりギターロックが好き! 〜The Strokes新作を機に最近のギターロックのおすすめをご紹介〜
コロナで大変なこのご時世、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
僕はと言えばこんなタイミングで転勤(名古屋→岡山)となり、やっと家の整理もついて落ち着いてきたところです。
家から出られず鬱々とした毎日ですが、そんな日々に活力を与えてくれるのはやっぱり音楽!ということで、4月に入っても次々に素晴らしい音楽がリリースされています。
特に私が嬉しかったのは何と言ってもThe Strokesの新作!
https://open.spotify.com/album/2xkZV2Hl1Omi8rk2D7t5lN?si=2Xe-4NKuQUGkr2JJe2Pzjw
2013年の『Comedown Machine』以降7年ぶりとなる新作『The New Abnormal』ですが、クリーンなギターサウンドに癖になるリズムとシンセサイザーの音色、そこにJulian Casablancasのボーカルが乗ってくる、どこをどう切り取ってもストロークスらしさ全開の気持ちの良い作品になっています。
前回のトコトコくんや記事で「自分の原点」について触れられていましたが、
このストロークスの新作を聴いて僕も「自分の原点」について思いを馳せることになりました。
↓前回記事
https://note.com/djk2/n/n4a91a48fd55f?magazine_key=me71a72bb7a0a
というのも、私が本格的に洋楽を聴き始めたきっかけは、チバユウスケ(当日ROSSO)が表紙だったsnoozer2004年ベスト号を中古で買ったことであり、完全な後追いでしたが2004年当時全盛を迎えていたポストパンク・リヴァイヴァル、そしてその前にブームになっていたロックンロール・リヴァイヴァルという名前で語られるギターロックバンドに心酔していたのです、
ストロークスの新作を聴いて当日のことを思い出すと同時に、最近ギターが中心となっている曲が随分減っていることを改めて寂しく思ってしまいました。
そこで今回は改めてギターロックの魅力を感じさせてくれるここ数年の曲をピックアップしてご紹介しようと思います!
① Fill in the Blank - Car Seat Headrest(2016)
https://youtu.be/s_a1hPwXiWw
最近のギターロック勢の中で最も90sUSオルタナを感じさせてくれるのは彼ではないでしょうか。Weezerのリヴァースを彷彿とさせる容姿のウィル・トレドが書く内省的なリリックが激しいサウンドとぶつかり、気持ちを掻き立てます。この曲の誰かへの投げかけのように見せて、実は自身に対する言葉となっていたという構成も見事です。
5月には新作『Making a Door Less Open』のリリースも控えており大期待です。
② Pristine - Snail Mail(2018)
https://youtu.be/s7tnTucP1UM
19歳の時にリリースしたアルバム『Lush』で一躍ブレイクを果たしたリンジー・ジョーダンによるバンド。余談ですが私の2018年ベストアルバムでもあります。
彼女の魅力は瑞々しいリリックと軽やかながら時折ハッとさせられるギターサウンド、そしてどこか舌足らずながら強い意志を感じさせるパワフルな歌声にあります。
この"Pristine"は恋の苦さと力強い決意表明が綴られ、胸を鷲掴みにされるエモーショナルな一曲です。
③ Darling - Real Estate(2017)
https://youtu.be/VUFr4SK1-l4
実は今回の「ギターの魅力を再考する」というテーマは遥か昔から自分の頭にあったもので、そのキッカケとなったのがこの曲でした。1分半に渡る流麗なイントロに一聴した時から引き込まれてしまいました。2017年のフジロックで雨上がりの朝のWhite Stageで聴けたことをとても印象的な思い出です。今年リリースの新作でも透き通るようなグリーンサウンドのアルペジオは健在です。
④ Superbike - Jay Som(2019)
https://youtu.be/jJYr1_XeNbs
昨年リリースのギターサウンドの魅力が詰まった珠玉の一曲です。
イントロのカッティング、ハマっていくコードストローク、コーラスでのアルペジオ、アウトロでのややディストーションのかかったソロととにかく聴き応え盛りだくさんです。4分の曲ですが、特に展開を増やさず30分くらいに伸ばしてくれても聴いていられそうです(笑)
考えれば考えるほど溢れてしまうのですが、2016-2020年から一曲ずつ挙げられたのでこの辺りで終わりにしておきます。みなさんも是非オススメの曲を教えてくださいね!
ライブもフェスもどんどん中止になり、気分が落ちてしまいますが、出来ることをやりながら音楽を聴きましょう。僕は在宅勤務中はずーっと音楽流してます!
次回までにFiona Appleの記事を書けるよう今から聴き込みます。それでは!
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