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3という数字と子ども その2

最終的に3人子どもが欲しかったワタシは、1歳8ヶ月違いの姉弟を育てていた。つまり第一子がまだ2歳になる前に弟が生まれたという事だ。

のちに、既に自分が3人の出産後では有るが、中1と小1の兄弟の母親2人から不思議と似たような話を聞いた。

「お兄ちゃんの子育てが大変で、2人目どころじゃ無くって」

そうして1人目が落ち着いた頃に生まれた2人目は5歳違いだったと言う。これを聞いてあれ?と思い直してみれば、自分には育児が大変な事と2人目出産とは直接関係が無かった。それぞれその子の性格にも寄ると言われたらお終いだが、単純に言うと私にとって2人目出産後は、1人目の方の育児も少々し易くなった気がした。それは、連れが仕事で居ない日中、1人目の子どもと一対一で向かわなくて良くなった。それに尽きる。それが乳児であっても違う誰かが家に一緒に居る生活。怒りもイライラも一瞬、客観的に見る事が出来る。(だからこの点で一人っ子の親御さんを尊敬する。ずっと真摯に向き合ってきたという事だから)

「お姉ちゃんはイヤイヤなんだってー」言葉が話せずとも乳児の弟に向かい話してみる。またお姉ちゃんには試しに言ってみる。

「ほら弟がお姉ちゃんすきーって言ってるよ。そこのおしりふき取ってくれたらもっと好きって」

こう上手く言っては(ダシにしては)日々が流れていた気がする。

もちろん綺麗事ばかりでは無く日中2人みることは辛くもあったが

あんなに宵っ張りだった姉がすやすや先に寝る弟を見て一緒に眠るようになった効果も有ったり、今色々思い直しても姉という弟という味方が居る方が乗り越えられた。1人よりも2人。

そして2人よりも3人(サンバルカンじゃ無いけど、あっ通じないひとすみません)

さて問題は3人目である。

友人に後で言われ気付いたことだが私は、北京、バンクーバー、ロンドンとそれぞれオリンピックの年に出産した。結果的には。

学年で年子の姉弟の一姫二太郎のその下に、ちょっと離れて3人目。

ちなみに自分の母は、私を1番目に弟を2番目に出産した後思ったそうだ「これでもう次を産まなくて済む」

また、初産で授乳室で一緒になった一姫二太郎のお母さんは言っていた

「これで男女両方居るけど、農家に嫁に来たから同居の姑は、念のためもう1人産めって」

子供の数とその性別の内訳って本当に人それぞれの悩みと結果だと感じる。

自分も3人目出産前に誰かに言われたのを覚えて居る「男女両方居るのに頑張るね」

産後随分経ってからの話だが、身近な所だとスーパーで売ってるパックの魚の切り身の数でも判る。3切れは見つかりにくい。

世の中子供2人が普通で、両親と子供で5人という家族は少数派?と思うようになった。レストランも電車の座席も4人掛けだし。何処かのプールの入場は、大人1人につき子供1人までとか。

それでも3人。されど3人。

紆余曲折を経て3人目がまだお腹に居る時だが、私はふと、それでも初めて一姫の方に聞いた。(2人目の時は幼すぎて聞けなかった)

「お腹の中のこの子ね、男と女どっちだと良いなと貴女は思う?」

姉弟は良く喧嘩をしているし、保育園で小さい女の子とも遊んでいるし

今度は妹、と答えるだろう。そう思っての私からの質問。

僅か3歳と半年のお姉ちゃんは「もう1人弟が良い」と答えた。

耳を疑う私は理由を聞いてみた。

(ごめんなさい、まだ長くなりそうで続きます)









小1の時に小説家になりたいと夢みて早35年。創作から暫く遠ざかって居ましたが、或るきっかけで少しずつ夢に近づく為に頑張って居ます。等身大の判り易い文章を心がけて居ます。