日記20240917

昨日富山から帰ってきて疲れたので先週に続き在宅勤務。
ネットで見た、米に塩とサラダ油を混ぜて炊くとうまい、というのを試してみたら本当にうまかったし油のおかげでしゃもじにくっつかなくなっててかなり良かったので次からもこうしようと思った。おわり。

富山楽しかったな。2日目は天気も良くて暑かったがどこも奇麗だった。ドライブは楽しいですね。車がない家庭で育ったので常にワクワクするね。

前にツイッターで見て行ってみたかった埋没林博物館にも行けた。

オゾゾ・・・

やっぱりすごい存在感だった。海洋恐怖症ではないが、綺麗だと思いつつも怖気が走る感覚は理解できる、ちょうど一番楽しめるところにある怖さなので積極的にこういう感じのものを鑑賞したいという気持ちがある。上から見るとそれほどでもなかったが水中から見るとかなり怖かった。水面に映る逆さのやつが怖い。
今でこそインターネットバズり概念と化した海洋恐怖だけど、博物館側にこういう感覚は全くなかったんだろうか。この展示方法は発掘時をそのまま再現しているというわけでもなく、「埋没林が長期間腐らずに保存されたのは、埋まっていた土に海岸の地下からの湧き水が多く含まれ海水の腐食から守られたためと考えられるので、近隣の井戸から汲み上げた地下水に浸けて保存を試みている」というもので、この展示環境は「あえて」作られたものである(乾燥した状態で飾っている部屋もある)。展示室を建設しながら、出来上がった博物館をお披露目しながら、手作りのパネルを設置しながら「これなんか怖いな」と思った人はいなかったんだろうか。

この埋没林は地元の海岸で発掘された2~3000年くらい前の杉林である。砂浜のあっちこっちに切り株みたいなものが顔を出しているのは昔からみんな知っていたが、そういうものとして誰も特に気にせず、工事で周囲が掘り起こされて公式に発見されるまでずっと放置していたらしい。そりゃそうか、でもなんかいい話だ。

発掘された埋没林はほとんどが処分されて、その一部は地元の人に配られて家具などに加工されたという。写真を撮り忘れてしまったが、博物館に飾られていた欄間がかっこよかった。埋没木を削り出した板が使われていて、特有の穴ぼこがそのまま透かしとして利用されている。非常にシンプルでモダーンであった。

埋没林博物館の外観は未来の古墳みたいでかっこよかった。晴れててよかったな。富山空港があるので、よく飛行機雲が出ていた。

意味不明なダンゴ運動。

これ以外の写真撮り忘れたけど、「ホタルイカミュージアム」という施設にも立ち寄った。シーズンじゃないのでホタルイカの生体は飾っておらずパネルやディスプレイの展示のみだったが思ってたよりは見応えあったし、なんかダイオウグソクムシも見られた。
パネル展示の内容がかなりの充実っぷりで(地元中学の先生が監修してるらしい)、ホタルイカに関するいろいろな知識を得ることが出来たけど、たぶん今後確実に覚えていられるのは写真の「意味不明なダンゴ行動」と「時折大群で海岸に自ら打ちあがる〝身投げ〟をすることがある」の2つだろう。入館料800円でホタルイカの奇行を2種類覚えられる施設。

めっちゃ買っちゃった

そしてホタルイカミュージアムに併設の売店で出会った、ホタルイカの素干しという、文化。後から探すとこれまでに通過してきたお土産屋などにも沢山売られていたが、沖漬けに気を取られて全く目に入っていなかった。ちょっと美味しすぎる……。普通のスルメよりも圧倒的に繊細かつ、ワタも一緒に丸ごと干されているので野性味がある。こんなにあるのに今から食べ終わってしまうのが怖い。助けて!!!
同行者が購入していた白エビの燻製もかなり凄かった。噛んだ瞬間上品な旨味の暴風が口の中に吹き込んでくる。高級料亭の空気がZipファイルに圧縮されて鼻の奥に届く。神経に上等なお吸い物を直接注射されるような感覚。あれも買えばよかった。

本来の目的は知人が富山でやる朗読劇の公演をみんなで観に行くことでした。遠方で知り合い複数人が集まるのは何だか変で楽しい。劇は富山の民間伝承を扱ったもので、普通に生活していたら知れない話ばかりで興味深かった。

途中で出てきた「海雷」という妖怪の話がめちゃくちゃで面白かった。

海雷は江戸時代に富山の海岸に打ち上げられた人面魚のような生物で、体長は約11m、頭には般若のような金色の角があり、数キロ先まで響き渡る大声で鳴き叫び、人々は鉄砲47丁を持ち出してこれを仕留めたという。極端。全ての情報がやかましすぎる。基本的には素朴で可愛らしい感じの劇だったから、いきなりこんな話が飛び出してきて笑ってしまった。この瓦版書いた人楽しかっただろうな。

ここが...…!?

新幹線とサンダーバードで京都に帰ってきた。新幹線の中でちょっとビールを飲んでたのもあって締めに温かいものが食べたいねとなり、ポルタの蕎麦屋でおろし蕎麦食べて解散。家に帰ってからまた小腹が減ってきて、卵かけご飯を食べてしまった。最速で日常に戻った感じがした。

珍しく明確な目的や同行者があったからか、いつになく持ち帰るものの多い旅行になった気がする。富山は本当に良かったのでまた行きたいです。


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