欧州における甘味(ケーキとか)の分類
今回は和菓子と洋菓子で対比される洋菓子を分類しようと思います。日本で売られている洋菓子はいわゆるフランス式が多いですが、これは別に洋菓子の代表ではなく一形態です。というようなことを説明しようと思います。
私はドイツ在住7年めの独身男性で、パテシェさんでも何でもなく、ただのお菓子好きのおっちゃんです。あしからず。
0. 欧州勢力図
前回紹介した欧州での食事編同様、地図を使って説明したいと思います。
大きくわけると(日本人にとっては)パリ式かオーストリア帝国式かの2種類に分類できると思います。
1. パリ式
写真は、Mori Yoshidaさんという日本人の方がパリで経営しているケーキ屋さんの写真です。ニュースソースはこちら。えー美味しいですよ。
パリ式の特徴はフルーツやらナッツやらをペースト状にした濃厚なクリームに味のしみこんだスポンジやら、サクサクのパイ生地やらを重ねるというのが一般的です。味の感想は、濃厚!というのが正しいかと。フランス料理の真髄がフォンドボーにあるように、原型をとどめない形にまで果物やらを分解し、様々なものと組み合わせて味を昇華させるというイメージです。あれ、マカロンは?って思われるかもしれませんが、あれはメインではありません。美味しいですよ!もちろん。
2. ドイツ、オーストリア帝国式
それに対して、オーストリア帝国式は、日本のショートケーキのようなものが多く、ホールで作ったのを切り分ける感じです。で、ペーストに力を入れるというよりは、生クリームやらチョコレートクリームやらを煮込んだ生地に挟んでいくという印象があります。
なんですかねー。私はパリ式のファンだから、あんまりこのオーストリア式を褒める言葉がないんですけど、比較して説明するならば、なるべく素材の味を楽しむように作られてます。つまり、ベリーのケーキならベリーが存分に入っており、その味が主役になっていてわかりやすいケーキが多いような印象です。変な言い方ですが、何食べてるかは分かります。。
3. イタリア式
イタリアといえばティラミスが有名ですが、それ以外のお菓子は生地がメインになります。さくさく生地にカスタードクリームを挟んで頂くようなお菓子が多いと思われます。味付けは南にいけばいくほど濃くなります。。。左上はスフォリアテッレ、左下はティラミス、右はカンノーリといいます。味はサクサクで甘くて美味しい~という感じです。個人的にあんまり好みじゃないんで、イタリアでは主にジェラード食べてます。。
4. スペイン(アラブ)式
スペインは、チュロス(左)が有名ですが、メインはナッツを煮詰めたヌガーみたいなトゥロン(右)だと個人的には思ってます。どっちも甘すぎて、私はあまり好きではありません。
この辺はトルコやらイランのお菓子に通じるものがあり、アラブとの融合なんだなぁ~と勝手に想像しております。真偽のほどは知りません。。
今回はこの辺で。楽しんでいただけたら幸いです。
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