2022ドラフト展望~まとめ~

ドラフト会議まであと1ヶ月を切りました。
ペナントレース中という事もあり、まだまだ本格的な情報は出ていませんが、今回は今まで挙げてきた選手を合わせて、どのような指名をしてほしいかを書いていきます。

まずは入札1位。
私が最も入札してほしい選手は曽谷(白鷗大)。
弱点である左投手を補強出来るという観点もありますが、やはり一級品の素材である事が指名理由。他に上位級の左腕が矢澤(日体大)のみである希少性を考慮しても1位に相応しい存在です。
ただ競合は避けられないと考えるのが妥当なので、曽谷のクジを外した場合も考える必要があります。
曽谷以外で入札1位が予想される選手が浅野(高松商)、矢澤(日体大)、蛭間(早大)の3名。2回目の入札時に彼らが残っている可能性は低いでしょう。
ハズレ一位候補を挙げると、高校生野手の松尾(大阪桐蔭)、内藤(日本航空石川)、大学生投手の金村(富士大)、荘司(立教大)、菊地(専修大)、社会人投手の吉村(東芝)。
このメンツだと荘司吉村への入札なら満足できる指名になると思います。
荘司はポテンシャルの高さを感じる潜在能力、吉村は1年目から先発ローテに入れる安定感が他の候補よりも優れており、入札1位選手に勝るとも劣らない実力を持っている為、優先順位を高くしました。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、ここまで挙げてきた候補は10名。2名足りません。

候補を挙げるなら、身体能力の高さがウリのイヒネ(誉)、奪三振能力の高さで上位候補に急浮上した松山晋也(八戸学院大)、打力なら蛭間にも引けを取らない澤井廉(中京大)あたりか。ただ上記10名と比べると見劣りする感が否めず、全く別の選手が指名される可能性も高い所。競合を外した際には最後の12人目を獲る事にならない立ち回りが必要になります。
中日の1位指名は投手が既定路線といわれていますが、1回目のクジを外し、なおかつ吉村、荘司も残っていなければ内藤やイヒネ等の高校生野手に切り替えるのも1つの手。イヒネはともかく、内藤は補強ポイントから大幅に外れていますが、長打力不足解消にはもってこいの選手。彼らを指名する事になってもそれはそれで仕方ないのかなと。ただし高校生野手の記事で記載したように内藤指名の場合は明確な育成プランが求められる事を編成部は認識してほしいですね。

続いて2位指名。今年の順位が最下位濃厚である事を考慮すると、2位の指名順は2番目になります。パリーグの再開は日本ハムが濃厚の為、当日は日ハムの動きと、パの5位チームの動きを注視する必要があります。
また当たり前のことではありますが、1位に誰を指名出来たかによって、指名選手も変わってくる所。ここでは1位に即戦力投手を指名出来たと仮定します。
2位指名は大きく3パターンに分かれると考えられ、
①投手力強化を重視。1位指名に続き投手を指名
②立浪監督の意向を汲み、遊撃手を指名(亜大田中、天理大友杉か?)
③打力強化を見据え、内藤、イヒネ等のスラッガーを指名
このような立ち回りになると考えられます。

高得点を狙うなら①、平均点を狙いにいくなら②、落第点になるかもしれないが、100点を狙いにいくなら③の指名になると思います。
①は投手を2名連続で指名する事で昨年ドラフトのバランスを取る事が出来る為、少なくとも落第点を取る事はありません。しかし、長年の課題である打力解消、また上位指名級の野手を指名する事が不可能になります。
②は弱点である投手と人数不足の遊撃手を両方補充できる所は評価が出来ます。しかし、上位指名級の遊撃手が少ない今年の市場を考慮すると、順位に見合っていない選手を指名する危険性があります。そうなると高得点をあげる事は難しいかなと。
③は1位投手、2位スラッガー、3位遊撃手の指名パターンが可能。弱点の解消に加え、将来を担う有望株も確保出来る100点に近いドラフトが実現出来ます。しかし、一歩間違えれば補強ポイントから外れたスラッガーを無理に指名したあげく、お目当ての遊撃手を確保できない危険性を孕む指名です。
投手力強化を重視する方もいれば、打力強化を重視する方もいますので、万人が納得する指名パターンはありません。当日までどういう指名が良いかはチーム状況によって変わりますし、他球団の動向で考えが変わる事もあるでしょう。ただ現時点では③を狙ってほしいのが私の希望。
理由はスラッガータイプは下位指名では獲れないから。
今年の市場を見れば、田中、友杉を指名出来なかったとしても中位級の遊撃手はまだいますが、スラッガーの候補は少ないのが今年の野手市場。
また奇跡的に蛭間、澤井、森下あたりが2位、3位まで残っていたとしても昨年ドラフトで外野手を3名指名している以上、彼らを指名する事は不可能。中日が上位でスラッガーを確保するには内野手しか選択肢がない以上、狙いにいくのは強ち間違っていないと思います。

3位以降は予想が難しい所ですが、指名人数を例年通り6名と仮定し、私の願望も入れると
1位 : 曽谷龍平(白鷗大)
2位 : 内藤鵬(日本航空石川)
3位 : 田中幹也(亜大) or 友杉篤輝(天理大)等の即戦力ショート
4位 : 河野佳(大阪ガス) or 野口泰司(名城大)
5位 : 長谷部銀次(トヨタ自動車) or 眞田拓(名城大) or 漢人友也(中京大)
6位 : 高卒ピッチャー or 高卒ショート or リリーフピッチャー
育成指名 2名~3名(投手2名、捕手 or 内野手1名)

こんなところでしょうか。やはり本指名6名だと指名を諦めないといけないポジションが出てしまうのが難点ですね。捕手は1人指名したい所ですが、人数補充の側面が大きい為、本指名の上位を使うのは避けたい所。もし野口(名城大)が残っていれば、4位予定の河野を見送って、野口確保に動くのも1つの手。ただ野口が残っていなければ投手指名が無難。ここは当日の動きを見ての判断になります。
毎年地元枠となっている5位ですが、願望も込めて、長谷部を選出しました。正直この順位まで残っているかが怪しいですが、ここまで上手く立ち回っていれば、こういう幸運も巡ってくるでしょう。既に長谷部が指名されていれば、眞田か漢人を指名してほしいですね。リリーフならすぐに戦力になる地元の投手なら彼らも十分その力はあります。
6位は昨年指名出来なかった高卒ピッチャーが有力かなぁと。ここは地元に囚われず、フラットな目線で将来リターンの大きい投手を指名してほしいですね。

次回はドラフトが間近に迫ったタイミングで再度指名についての記事を書く予定です。