2021年ドラフト結果

2021ドラフトも無事に終了しました。今回はドラフトの結果について。

1位 ブライト 健太(上武大) 投手 右投右打
2位 鵜飼 航丞(駒沢大) 投手 右投右打
3位 石森 大誠(火の国サラマンダーズ) 投手 左投左打
4位 味谷 大誠(花咲徳栄高) 捕手 右投左打
5位 星野 真生(豊橋中央高) 内野手 右投右打
6位 福元 悠真(大商大) 外野手 右投右打


正直な感想は「指名バランスが極端すぎる」「投手に故障者が出た場合、誰がカバーするのか?」といったネガティブな印象を持っています。
まずブライト指名に文句はありません。
問題は2位の鵜飼。大学生ビッグ3と騒がれていましたが、正直な実力値は中位が適正と見ていました。1位指名が投手であれば、鵜飼の指名は問題ありませんでしたが、ブライトを指名した以上、外野手の編成バランスを悪くする危険性を孕んでいます。正直投手か内野手を指名すると見ていただけに驚きました。
3位は左腕の石森を指名。桐敷、山田あたりの左腕が既に指名されていただけに石森の選択は良かったと思います。来季24歳と考えると1年目からの活躍を期待されている事は明白。不調の福を1年間起用する程左の中継ぎは層が薄いですし、チャンスは多いはず。
4位は捕手の味谷を指名。ここで捕手を指名する事にも驚きました。捕手は補強の優先順位が低く、下位で指名があるかなぁ?と見ていただけに意外な高順位を用意しました。捕手は味谷を含めると8名となり、おそらく戦力外を出すか、あるいは1名コンバートが濃厚でしょう。この時点ではめぼしい投手や内野手は指名済み。すでに2名外野手を指名しており、外野手の指名は不可能である為、捕手で高く評価していた選手を指名したと考えられます。
5位は内野手の星野を指名。正直育成で指名出来たのでは・・・と思う選手ですが、二遊間の増員は必要だっただけに、仕方のない所でしょう。ただ根尾、土田と争う事になりますし、2軍でどれだけ出場機会を与えられるかが疑問。
そして最後の問題が6位に外野手の福元を指名した事。
すでに外野手を2名指名したにも関わらず、福元を指名したのがどうしても腑に落ちません。内野手でめぼしい選手は残っていませんし、投手を指名するべきと思ったのですが、外野手の増員となりました。外野から戦力外通告者を4名出して、バランスを整えたにも関わらず、3名指名は来年のドラフトに影響を及ぼす事は必至。おそらく来年のドラフトで大学生外野手を指名する事は難しいでしょう。
現場、編成部門には指名した選手がレギュラーを取れるようにサポートして、今回のドラフトを成功させてほしい。

ネガティブな印象を持たれている今年のドラフトですが、高校生投手の指名は見送っただけに最悪のドラフトは避ける事が出来ました。ただ即戦力投手が1名のみで、しかもリリーフタイプ。先発投手に故障者が頻発した場合、誰がカバーするのかといったリスク管理が来季は望まれます。

次回は指名選手の寸評に移ります。