2021ドラフト展望 ~今年の補強ポイント~

いよいよドラフト会議まであと2ヶ月を切りました。
高校野球の頂点を決める夏の甲子園も始まり、野球ファンにはたまらない時期ですね。今回はドラゴンズの2021ドラフトの補強ポイントを考察していきます。今年の補強ポイントは以下の通り。

①先発投手(左右問わず)
②左投手(リリーフタイプ)
③二遊間(即戦力タイプ)
④スラッガー(内野手、外野手問わず)

まずは①の先発投手。先発が揃っているドラゴンズですが、補強がいらない投手陣ではありませんし、増員は必須。補強最優先ポイントではありませんが、今年の指名候補野手の人材不足を考えると、1位に即戦力投手を指名するのは的外れではないでしょう。逆に指名の必要性がないのは高校生投手。上位クラスなら問題ありませんが、昨年に高校生投手を支配下で3名指名している事を考慮すると、これ以上の指名は編成バランスをおかしくするだけ。編成部門は魅力的な投手が下位で残っていたとしても、見送る決断をお願いしたい。
②は出来れば中位以降で確保したいポイント。昨年ドラフトでも補強ポイントに挙げました。岡田、福のパフォーマンスが落ちてきており、橋本に負担がいくのは避けたい所。垣越、福島の実力が不確定ですし、1名は確保したい所。
③も中位以降で確保していきたい。京田以下の年齢の野手でショートを守れるのが根尾、土田だけではさすがに不安。根尾はまだまだ未知数で、中堅の三ツ俣も故障がちであてにならない。年齢のバランスを考えると、大卒か社会人から1名確保が無難でしょう。ただ京田のパフォーマンスが落ちない場合はベンチウォーマーか2軍での出場が主になる為、土田、根尾の出場機会を奪ってしまうのが難点。可能なら遊撃手以外も守れるのが理想。また守備型よりは打撃型を確保する方が今のチームには合うでしょう。
④は範囲が広いですが、必ず確保しないといけない最優先事項。長打が期待できる選手が石垣、石川昂弥の2名だけではさすがに長打力不足。
外野手は加藤翔平の加入で人数が増えており、根尾、高松が実質外野手としての出場が増えている状況。戦力外を外野手から3名は出さないと、指名は難しくなるでしょう。特に左打者を指名する際は差別化を図れるロングヒッターを確保したい。
内野手は③と被りますが、二遊間タイプを確保したい。阿部、京田の打力不足は深刻。年齢を考えると、上積みは難しく、1名は確保したい。ファースト、サードタイプの選手を指名する際は、外野コンバートも考慮した上での指名となるのでは。ファーストは外国人との争いですし、サードは石川昂弥が控えている以上、出番を食い合うのはチームにとっても選手にとっても望ましくないでしょう。反面、好素材が多い捕手は今年も指名はないでしょう。あったとしても育成指名があるかどうかのレベル。

長くなりましたが、今年のドラフト会議ではこの4点を軸に見ていきたいですね。次回から今年のドラフト候補の展望を行う予定です。今年も高校生投手から書いていく予定です。