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芸術の秋 渋谷へ”あの縄文土器”を見に行くのはどうでしょうか。

「縄文土器」と聞いて、あなたがイメージする土器はなんでしょうか?
私が縄文土器の話をすると、
「あの鶏冠みたいなのがついている土器?」
「あの冠みたいな土器?」
という返答が圧倒的に多い。
そう、”あの土器”は”火焔型土器”なのです。

美術界の重鎮も、縄文土器について著書の中でこのように語っています。
「縄文土器の荒々しい、不協和音的な形態‥」
--芸術家の岡本太郎
「縄文土器はゴシック建築を連想させるような‥」
---日本の美術史学者の辻 惟雄
やはり、この言葉からも火焔型土器が思い浮かびあがります。

「火焔型土器」
その印象はあまりにも強烈で個性的。
岡本太郎の「芸術は爆発だ」そのもの。
日本に、こんなに力強い、熱い思いを表したモノが他にあったでしょうか。

火焔型土器 
縄文中期ごろの土器で、馬高式土器と呼ばれるものもあります。
信濃川流域を中心にした、主に新潟県の遺跡から多く発見されています。
一般にこの土器の特徴としては、上部の縁が、4つの大きな突起と鋸の歯状模様で構成されているものです。

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立派な鶏冠のような突起は、本当は何を意味しているのでしょうか。
土器としては大変使いにくそうですが、飾りものではなく実用品であったそうです。

この火焔型土器は東京では国立博物館などでも見ることができますが、多くは新潟県の博物館にあります。
それが渋谷で、しかも無料で見られるのです。

そこは、渋谷駅から徒歩圏にある「國學院大學博物館」。

この博物館には、上記の火焔型土器のほかにも、こんなちょっと控えめ装飾なモノも。

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こちらは、ちょっと歪んだ感じ。

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土器の他にも、多くの人がすぐに思い浮かべる”あの土偶”も見ることができます。
ゴーグルをしているように見える”遮光器土偶”。

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山形土偶など、いろいろ揃っています!

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博物館の考古展示室には、古代~中世までの様々な貴重な遺物が展示されています。

こちらは、ちょっと面白い?怖い?
古墳時代の「挙手人面土器」。

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かわいい!埴輪たち。

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美術館の外には、古墳時代の墓「箱式石棺」。

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博物館は考古展示室のほかに、神道展示室、校史展示室があります。
(神道は古くから私達の生活に溶け込んでいますが、実は何であるか?知らなかった私。ここで少しお勉強してきました。)

小さいながら、ミュージアムショップもあります。
”勾玉”がデザインされたフェイスタオル。

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学生でもないと、なかなか足を運ぶことのない大学の博物館。
日頃触れることの少ない古代や神道を、気軽に知ることができて何とも有り難い場所です。

心地よい秋に、縄文人の熱い心‥火焔型土器を見てみませんか。

最後まで読んでいただき有難うございました☆彡

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