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銀兵衛の話

この人たちの漫才を知る前にもう戻れない人生なの、ヤバい。


マセキユース所属4年目の漫才コンビ。
(追記:3月から5年目らしい!)


令和ロマン目当てで行った2020年12月のチカミチダイブというユニットライブで初めて生でネタを見た。


屋敷さんがちょっと名前出してて気になって、M-1二回戦の動画を見たことがあっただけでしっかりと見たことはなかった。普通の漫才をする人たちじゃないっていううっすらとしたイメージ。


はじめて生で見たネタはたしか「レバー」と「猫と心理学」。


「そういう目で見よう」という掴みから始まって、なんかずっと変なこと言ってるな〜でもちょっと言ってること理解できるかもな〜〜変な人が変なこと言ってて笑える〜


ってだけだった



そのライブからひと月ほどたって、Twitterで流れてきた「銀兵衛のネタは5歳女児に通じるのか」という動画(https://youtu.be/-jPBI0DWOro)が面白そうすぎて、とりあえずマセキのYouTubeチャンネルにある銀兵衛のネタを全部見た。


完全に落ちた。

小松さんのパトスで完全に、脳が、ドバった!


小松さんの話をしっかり聞こうとすればするほど、銀兵衛のネタにのめり込んで楽しめた。



ネタを見れば見るほど、小松さんの一見奇妙な訴えや、あゆむさんへの説明の足りなすぎるツッコミ(叫び)がクセになる。


「レバー」https://youtube.com/watch?v=i0Uzo1ubfZg&feature=share
「卵割り」
https://youtu.be/CdaSR1-T1aI
「パン屋の店員...」https://youtu.be/vu2VKm7Hjqg


全ネタ、熱いパトスが溢れててとてつもなく面白いんだけど、この3つは特に大好きだなあ


そしてこれ。

「バナナ好き」
https://youtu.be/GLae_pDXOXc

漫才は基本、「ありがとうございました」で終わるけど、これ、これ、、

「もういいな?」

って、、、そんな終わり方あるか?


ネタ動画を見ればわかるんだけど、小松さんの訴えが伝わってウケてる回、そこそこしか伝わってないけど面白いからウケてる回、という感じで笑いの量という定規の他に、“小松”が伝わってるか伝わってないかという定規があって、この伝達度の程度によって、小松さんの訴えのノリ方というか、空気の掴み方が違う、気がする。

そして、この“伝達度”が小松さんの満足のいく点まで達したら、「もういいな?」という終着点に、見てる側も一緒にたどり着けるように感じる。

「もういいな?」が聞けると、興奮する。

小松さんの訴えが完全に客全員に伝わりきると、本当に“もういい”んだよな。



ここまで書いてて思ったけど

私はかなり、小松さんを神格化してしまっていてキモい。


こいつ変なこと言ってるよ!ハハハ!が正常な楽しみ方な気もしてるし、あゆむさんもラジオかなにかでそう言ってたとおもう。


でもやっぱり、銀兵衛を見ると、理解して咀嚼しようと、のめり込んでしまう。


冒頭で書いた、「この人たちの漫才を知る前にもう戻れない人生なの、ヤバい。」というのは、もし銀兵衛の楽しみ方がパトスとか咀嚼とかじゃなくて、“小松”を面白がるっていうだけだったら、私はただの深読み厄介人間になってしまうのでヤバいという意味である。


しかしもう銀兵衛を見るときは、お金を払い、前のめりになって、理解しようと、訴えが伝達していることを伝えようと必死で見てしまうので、初見の感じにはもう戻れないのが現実である。



ちょうど今日配信された銀兵衛のドレミ転校生(ラジオ)で二人がネタについて話していた。

「ポテチ」というネタで、あゆむさんが「ポテチを箸で食べると手が汚れない」というしょうもない話をし、小松さんが「恐竜が出てこいよ!」という説明を端折りすぎてるツッコミを言うことについて、「恐竜が出てこいよ!」が一発目だと客がハテナになってしまうという話。


これについて二人は、もっとM-1でウケるように大衆に向けて説明(ツッコミや答え)は要ると言っていた。

さらに、「小松に対する理想が高い人いるよな」とも話していた。

たしかに、私は小松さんに対する理想がめちゃ高く、毎回もっと裏切って欲しい、揺さぶって欲しいと思うようになってしまっている。
この状態は、かなりキモいかもしれない。


でも、銀兵衛の漫才を見ていて、小松さんの説明が足りなすぎるツッコミが急に耳に突き刺さって頭がハテナになる瞬間が、たまらなく面白い。
初見でこれをやられたら、ハテナすぎて置いてけぼりになる気もするけど、とにかく面白い。


そして、銀兵衛は大衆に受け入れられなそうな雰囲気はあるけど、受け入れられる側のコンビだと思っている。

だから今のまま、準決勝とか急に行っちゃいそうな期待感がある。


「ポテチ」のネタで、あゆむさんがしょうもない一言を言って、小松さんが「人生なのに!」と急に叫ぶというハテナツッコミがある。私はこれが大好き。
だって、絶対に説明が足りなすぎるし、はやく理解したすぎる。

ちなみにこれはたしか、「大事な人生なのにあゆむがしょうもない一言を言ったという時間があるな」という説明だった。足りないな〜。面白い。


だから、これからも足りなすぎるツッコミがあっても全然良いと思うし、勝てると思うんだよなあ。


もしこれが修羅的楽しみ方だとしたら、それはそれでいい。楽しいからオッケー。



こうやってたまに銀兵衛の漫才について考えて、眠くなって寝る。銀兵衛という娯楽を銀兵衛がいないところで楽しんでる。

ありがとう銀兵衛。


ラジオもYouTubeも超面白いので貼っておきます!

🎥銀兵衛のどこでも三戸緑
https://youtube.com/playlist?list=PLmiz-cglhyFYtGyjML4vlbNkxrNo4jmLj
📻銀兵衛のドレミ転校生
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E9%8A%80%E5%85%B5%E8%A1%9B%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%9F%E8%BB%A2%E6%A0%A1%E7%94%9F/id1510594155














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