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銀兵衛「ファンタ」の難しさと解釈


8/1の「銀兵衛新ネタ5本」で唯一理解が追い付かなかった、この「ファンタ」のネタ。


この”2本目”というのがファンタのネタ。



ついに、ネタ動画がYouTubeにアップされたので、大好きな考察をしマス。(YouTubeチャンネル、本当にありがたい!!)



正直この漫才、1回見ただけでは難しくて完全に理解できなかったので、3回以上見てじっくり考えてみた。


まずなぜ私がこのネタを難しく感じたか。
理由はただ一つ、ラスト30秒の難易度とスピードが見合ってないから!!


銀兵衛のネタを見ていると、
小松さんの口から急に突拍子もない言葉が飛んできて、頭がハテナにさせられる。
これが銀兵衛の醍醐味であり、私が銀兵衛を好きな理由の一つである。



脳にぶち込まれたこの”ハテナ”を時間をかけてほどいていくのが、たまらなく心地いい。この時間が、最高。



じゃあこの「ファンタ」のネタ、

まず子供のころの思い出の話から始まり、頭に情景を思い浮かべますよね。


そこで、急に「赤いリボンのプレゼント小松」が現れますよね。
ここまでは、まあ着いていける。いつものハテナだから。


問題は、そのあとすぐに「青いリボンのプレゼント小松」が現れるところ。


正直、生で見てるときはここらへんで置いてけぼりだった。頭の中に赤いリボンの小松と青いリボンの小松が2体存在しているだけの状態。怖い。



そしてトドメは

その「青いリボンの小松」が「デカい」から「悔しい

「ありがとうございました!!」


????!?!?!?!?


わからない!!「青いリボン」だけでも時間かかってるのに、
そのサイズの話をされ、それが「デカい」ということに、
小松さんは「悔しい」と感じている!??!




さすがにこのスピードには着いていけなかった…
まずこれを2本目にやるってどういうことよ…脳がごちゃごちゃだよ…


これ、初見で完全に理解できた人いるのか……?






ということで、私みたいな凡人が理解するために、
何度もネタ動画を見て自分なりの解釈を見つけたので、ここに記しておきます。
(本当は1発で理解して感想が書ければ良いんだけど、
こればっかりはズルさせて~!)




この漫才の本題は、人生において、
過去の自分がくれる「赤いリボンのプレゼント」と「青いリボンのプレゼント」のことについて。



以下、それぞれの特徴

*赤いリボンのプレゼント
・過去の自分の行動で、現在損してること
・人生において、多い
・サイズは、小さい

*青いリボンのプレゼント
・過去の自分の行動で、現在損していないこと
・人生において、少ない
・サイズは、大きい


野暮だろ、と思われるくらい羅列していますが、
自分の頭を整理するためなので許してください。(笑)




漫才のタイトルにもなっている、冒頭の「ファンタ」の話ですが、これは「赤いリボンのプレゼント」の具体例ですよね。


自分の行動次第で、
未来の自分が損しないようにできるけれど、
わざわざ行動しないから、
小さな損(過去の自分からの赤いリボンのプレゼント)を、
人生でいっぱい作り出してきちゃってるよね、という話。



きっとこの話の肝は「自分の行動次第で」の部分。



炭酸が抜けるのがわかっていても、服でペットボトルをくるまない。


他にも、こんなことって人生でいっぱいあるよね。
明日の自分が困るってわかっていても、
めんどくさくて行動しないこと。



こういうことを重ねている人生の中で、
たまに未来の自分が損しないように
前もって行動してみることって確かにある。
早寝とか、貯金とか、テスト勉強とかね。




こういうときに過去の自分からもらえる、
損しないという「青いリボンのプレゼント」って、
確かにたまにしかないから大きい感じ、するな。





まとめると、
自分の行動次第で損するのを防ぐことはできる。
けれど人生において、たいていは赤いリボンのプレゼントを受け取ってしまっているし、行動を起こせば青いリボンのプレゼントが貰えることは分かっているのに、それがたまにしかないのが、悔しい!ということ。


行動すれば損しないことがわかっているのに、たまにしか行動できない。
そんな自分が、悔しい!


私はこの解釈でだいぶ腑に落ちた。





ここからは、小松海佑の凄さの話を、しマス。


仮にこの解釈で大方間違っていないとして、

「小さな損ばっかり貯めてないで、行動すれば損しないことってあるよ~」

これを、どうやったら子供のころのファンタの話から漫才にしようと思いつくんだろう。



普通だったら、もっと本質的なことを話してすぐに理解してもらえるように作ってしまいそうだけど、
本質的なことには一切触れずに、一つの具体例と難易度の高い抽象的な話で1本の漫才にしてしまう。なんなんだこの人は。



「炭酸が抜けるのがわかっていても、服でペットボトルをくるまない」
この一つの小さな”わかる”のとっかかりから、人生の話まで大きく広げていく。
見ている側にゆだねる余白が大きすぎて、不安にはならないのだろうか。




小松さんが漫才で言いたいことを言ったら、あとはこちら側に任される感じ、本当にドキドキする。





この漫才をどこからどんな風に作って、一言も話していないあゆむさんとどんなネタ合わせをしたのか、ファンとしては気になるけど、たぶん一生知ることはないだろうな。





ああ、また銀兵衛の漫才を見て長々と考察してしまった…




これからも、銀兵衛考察松として銀兵衛を消費(応援)しながら生きていきます。

ありがとう!銀兵衛!






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