俳句

ぽつぽつと 息吹芽生える 春の雨

草萌る輪廻繰りしきホトケノザ

響く音の雨水歓び鍬をかる

獺祭置いた傍から猫かじる

解体し獺祭したがネジ足りず

春来るな白梅眺め君想う

早朝に踏みしめ響く硝子音

桃開き囃子喜び寿しちらし

桃色の春雪そよぐ惜しみなく

恋ごころつれぬ想いは断腸花

報われぬミモザをそっと君たくし

鼻じゃれる香りふりまき春うごく

ぼんぼりの色彩豊か霰降る

春の夕 想紫苑 宙に咲く

起き抜けに欠伸ケロっと啓蟄し

言の葉を炬燵で熱す日がななり

寝転んで日がな一日猫と化す

雛納出来ずに未だ雄雛無し

雛納より甘酒で雄雛居ず

春めいて啓蟄するは変質者

拗ねたきみ夜の狭間に凍ゆるむ

桃に染め海老茶式部な春景色

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?