『月が眩しいですね』

純粋な青に囲まれた太陽はぽっかり丸く浮かび全てを明るみにし影を成すけれども薄汚れた藍色のカーテンを纏う彼は丸くはいられず満ち欠けを繰り返す情緒不安定な生き物、照らされない彼の部分は誰にも見えずに「月が眩しいですね」なんて言の葉を成す事が哀しい。

#六畳一間の詩

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