- 運営しているクリエイター
#小説
3話 『埋め合わせの時間』
「悠真楽しそうだね。」
遥菜の声が公園に響く。僕は少しハニカミ応えた。
「うん、ちょっと暇だったからブランコ漕いでた。」
遥菜は隣のブランコへと腰を掛けた。
「ブランコ懐かしいなぁ。いつ振りかな、中学の終わりくらいかも。悠真は?」
そういうと、遥菜は足でブランコを揺らし始めた。
「うーん…。いつ振りだろ、一昨日かな。」
遥菜は顔を綻ばせ、僕の肩を軽く叩いた。
「一昨日なら、そんな溜めていう事無い
2話 『2つ目の秘密』
「ただいま~♪」
と、言っても返事はないんだけどね…。
私の家は母子家庭という事もあり、親の帰りは遅い。
テーブルの上には1枚の紙きれ、野口英世が描かれている。それを手に取り自室へと向かう。
何時もなら制服からボトムファッションへと着替えるけど、今日はスカートへとチェンジした。
少しでも可愛く見られたいからかな。
まぁ…。私の方から告白した訳だし、いっぱい好きになって貰いたいもんね。
今日とか