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なぜスーパーで試食すると買ってしまうのか?

今回はとある式場でのお話です。

先日、あるブライダルの式場に伺いました。その式場は、「1日1組の落ち着いた空間」を売りにしていると伺いました。
なぜか違和感があったので、よくよく考えてみると、BGMがちょっとカジュアルだったのです。

例えば、トレーニングジムでしたら、アップテンポのBGMを流すことで、楽しい気持ちになったり頑張ろうという気持ちになると思います。

反対に、高級なホテルのラウンジでは、クラッシックなどのゆっくりしたBGMが使われるでしょう。

これは人が直前やその場の刺激を受けて、その後の行動に影響するという「プライミング効果」によるものです。

中国新聞より引用

スーパーに行って、食肉コーナーでカルビを焼いていて、ジュージューと音がしておいしそうなにおいが漂う。
試食をさせてもらって「おいしい」と思うと、かごにカルビを入れてしまう。

焼き鳥屋さんの前を通った時、目の前で焼き鳥を焼いていて、煙とともにおいしそうなにおいが流れてきて
「今晩はやきとりにするか」とついつい買ってしまう。

そんなご経験ありませんか?

これもプライミング効果です。

プライミング効果を使っているのは飲食店だけではありません。
身近で言えば、夕方以降のTVCMで、タレントさんがおいしそうにビールを飲むシーンを演出するのも、
その後にビールを飲んでもらうためのプライミング効果を使った仕掛けです。

日経クロストレンドより引用

戻りますが、落ち着いた空間を売りにするならば、「落ち着く」五感で感じさせる必要があります。
たかだかBGMと思われるかもしれませんが、大切です。

人にどのように思われて、感じてもらい、行動をしてもらいたいのか。
プライミング効果を踏まえて逆算したプロモーションを考えてみてはいかがでしょうか。

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