謎ミーム”エイダはいいぞ”に迫る。【『エイダ』オンラインマダミスレビュー】
ひとたび『エイダ』のプレイ後感想をsnsで検索しようものならすぐにこの文言にぶち当たる、ミーム化しているといっても過言ではない
本作のレビューを書くのにこの文言を無視することはできなかった
いくら私が初心者プレイヤーだからと言ってこの使い古された表現に頼るなんてなかなか許されるものではない
だが、あえて本作の感想を一言で述べるなら
※このnoteは、マダミスビギナー俳優である真野壱弥のマダミス体験記であり、『エイダ』及びマーダーミステリーに興味を持った貴方の作品選びの手助けになることを目的に記録する※
とは言え、”いいぞ”だけで終わってしまってはこの記事を読む『エイダ』未プレイの貴方に何も伝わらない
強くネタバレ厳禁、故の”エイダはいいぞ”しか言えない現象
今回は謎に包まれた『エイダ』のベールを少しだけ剥がさせてもらおう
作品概要
タイトル:『エイダ』
人数:5人(男3女2)
GM:レス可
時間:3時間半~4時間
料金:基本プレイ無料(GM用ガイド2,000円)
ジャンル:ファンタジー
『エイダ』はいとはき氏製作の5人用マーダーミステリー
本作はWeb上で無料公開されているが、都内にプレイ可能店舗もあり
オンライン・オフライン・GM有無
あらゆる形を選んでプレイすることができる(公式リンクはこちら)
私はオンライン・GM有でプレイ
この点に関して後述するが、GM有でのプレイを強く推奨する
また、朗読劇や配信でのプレイング、グッズ販売などメディア展開も多くされている
あらすじ
5つの種族の王が10年ぶりに集まった公会議で人間の王・エイダが殺された
犯人はエイダの息子を含む5人の王の中にいるはずだ
誰がエイダを殺したのか、5つの種族の未来の行き着く先とは
答えは、5人の王とエイダだけが知っている
オススメポイント
剣と魔法のファンタジー
物語を構成する5つの種族、魔法を使うものもいれば鋭い爪や牙を持つ者もいる
この世界観は貴方を非日常へと誘ってくれる
全員が主役、全員が王のこの世界で存分にミステリーを楽しめる
物語に翻弄されろ!
あくまでエイダの死の真相と5王国の行く末がメインとなる本作
殺人者を見つけるだけじゃ大陸の未来は変わらない
二転三転する物語に抗わず、そのまま身をゆだねてほしい
そして、私はこの点において本作をGM有でプレイすることを強くお勧めする
正しく物語を展開し、プレイヤーを翻弄してくれる第三者の存在は本作を楽しむ大いなる手助けとなるだろう
エンディングの後に挟まれる謎の[???]
これについて私からいえることは何もない
これから『エイダ』に飛び込む貴方よ、この壮大な物語に翻弄されてくれ!
感想
僕は人間の王子スタン役でプレイ、GM有・オンラインでプレイさせていただきました!
GM有・オンラインでのマダミスは人生初でしたが、その初作品が『エイダ』で本当に良かったと感じています。そのくらい面白かった!
エイダの息子・スタンでのプレイでしたが、父が殺されたとあって事件への思いも一層強いだろうと思いきや他の王たちも負けず劣らずエイダとの間に因縁や強い思いを持っていてとてもキャラクターたちが生き生きとした脚本だと感じました
初心者の僕は、無理な隠し事や穿った推理をするより物語のまま身を任せた方がよかったな~と少し後悔
朗読劇や配信など多くの媒体での展開もされており、多くの人に愛されている本作
でもまずは自分でプレイして欲しい!最初はやっぱり物語の当事者としてこの感動を味わってほしい。「観る側」で本作を初体験してしまうのは正直もったいない!とはっきり言えるくらい素敵な作品です
そして物語を理解したうえで他媒体で見るとその感動はもっと大きくなるはず!
オンライン・オフラインは問わないけど是非既にエイダをプレイした人にGMをやってもらって楽しんでみてください!
僕のような初心者の方からマダミス上級者の貴方にもきっと刺さるはず
ファンタジー世界の住人、それも王様になれる本作『エイダ』
最高でした!
あとがき
前述しましたが全員が主役級の重要度を持つ本作はどのキャラクターでプレイしてもその楽しさに差はないでしょう(それだけストーリー・ロールプレイメインの作品ということでもあるのですが)
これは僕個人としてはマーダーミステリーに限らずエンターテイメントの全てに期待していることでもあります
金銭や時間など、同じだけの対価を払った消費者が得られる喜びや楽しさに消費者間で差異がなるべく生まれないこと、これは僕がエンタメ全般に保証して欲しい願いでもあり、僕自身も俳優として活動する中で心掛けていることでもあります
先日、「マーダーミステリーで犯人役になりたいか否か」という話題をsnsで目にしました
これに対して僕が感じたのは「犯人かどうかにかかわらずどの役でも全員が面白いと感じるコンテンツ」にマーダーミステリーがなっていけるのが理想なんだろうなということです
犯人を引いて「うれしい~」とか「しんどい~~」じゃなくて、終わった後に「この役でよかった!」と全員が思える作品がもっともっと増えていけば素敵だなと思います
俳優として僕自身が作り手側に回ることもきっとこれからあると思いますし、その時は「全員が楽しめること」をモットーに関わっていきます
本作『エイダ』は正にそれを体現している作品なのではないかなと思いました!
どの役もみんな素敵で信念があって物語にとって全員が必要人物、誰ひとり欠けてもいけない素晴らしい王たちでした
まだまだ僕自身、知らないマーダーミステリー作品が無数に存在します
これから多くの作品をプレイして、より多くの作品の素敵なところをみんなに伝えられたらいいなと思います
この記事を読もうとも読まずとも、『エイダ』をプレイした貴方はきっと周りの人にこう言いたくなるはず
せーの、「 」
参考サイト
「エイダ」 マーダーミステリー(いとはきの作業場)
朗読劇「エイダ」
「エイダはいいぞ」Twitter検索結果
いとはき氏Twitter
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