体に染み付いた習慣
学校から帰ってきた娘が
「今日 面白いことがあったよ」
と話し出しました。
数学の授業で
割り当てがあり、
ホワイトボードに問題を解く機会があったと。
娘は背が低いので、
背伸びをして 書き込んでいると、
教師が、
「あなたにはこれが必要です」
と言って、近くにある椅子を持ってきた。
皆の前で 自分だけ椅子に上がるのが
恥ずかしい気がして、
「先生、大丈夫です。」
と慌てると、
「いえ、遠慮せず、使いなさい。」と引かない。
仕方なく、靴をそろえて脱ぎ、
椅子に上がると、
先生が、目を丸くし、
その姿を 写真に撮った。
その後、
休み時間に
カフェテリアに行くと、
上級生の子がやってきて、
「ティーチャー・ロブが
わたしたちのクラスで、
あなたの写真を見せて、
「日本のレディに椅子を勧めたら、
靴を脱いだ。
信じられない。
アメージングだ」
と紹介していたわよ、と。
日本で育った身としては、
椅子にあがるときは
自然と靴をぬぐし、
靴下の裏も 綺麗なものではない、
という発想を持っている人は、
自分のハンカチを先に敷くかもしれない。
しかし、国が変われば、
これらの些細な行動が、
日本の心遣い、
と知り、
面白かったようです。
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