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依存してる私も愛してる。

行為への依存って
底なし沼みたい。

ずーっと考えてるもん。
その行為をすることや、その行為を一緒にする相手のことを、
ずーっと考えてる。
考え続けてる自分、重いなあって思うし
それ以外のことも考えたいのに
それ以外のことをしても、楽しくない。
相手に依存してる自分も嫌い。
その行為に依存してる自分も嫌い。
その状態はだめだ、って思う。

私の場合は、上下関係があるプレイと、それが出来る相手に依存してた。
SMバーでそのプレイをし始めた頃、
バーで出会ったAさんを好きになった。
プレイ中に被虐欲が満たされるのが心地よくて、
相手にそんな私を見てもらってるのが心地よくて、嬉しくて
会ってないあいだもAさんとのプレイを考えてた。

Aさんはほかの女性にも人気やから、
バーに行ってもAさんとプレイできないときがあった。そのときは寂しかった。
自分からプレイを誘うことは恥ずかしいことだと思ってたから、
Aさんからの誘いをずっと待ってた。
でも、なびかない女性がいい女だとも思ってたからAさんからの誘いを断ることもあった。
本当はしたかったのに。
私とプレイをしなくても、他の人とのプレイの時間を楽しんでる相手を見るのが辛かった。
相手が気に入ってそうな女の子のことは好きになれなかった。
その状態でも気持ちを隠して笑うのが辛かった。
Aさんとプレイをしたあとも
『この後他の人ともプレイするんやろうなあ。嫌やなあ。悲しいなあ。私だけ見てほしい。』
って悲しい気持ちになってた。


いつか、Aさんに
プレイが終わったあと
「プレイのあとに悲しい顔されたら悲しいよ。」
って言われた。
それ言われて凄い悲しかった。
見捨てられるって思った。
こんな自分はだめだって自分を責め続けた。

私ばっか追いかけてるのもつらかった。
私とプレイしなくても相手は大丈夫。
私だけが辛い。
気まぐれで話しかけられるのが辛かった。

つらいつらいつらいつらいつらい
ってなったとき
楽になりたい
って思った。

私が楽になるためにとった行動の
一つは、依存してる自分の気持ちに寄り添うことやった。

私はずっと
Aさんの視線ばっか意識してて、自分の気持ちを見てなかった。
気にいってもらうために、見てもらうために、自分の気持ちを押し殺してた。
だから、
心の中からAさんを振り切って
まず自分の気持ちに寄り添った。

相手が他の女性とプレイしてる姿を見て悲しかったときは
『美月いま悲しいなあ。』って語りかけた。
相手に依存してるな〜だめやなあ。って思ったときは
『依存してる自分はだめやなあって思ってるんやなあ。そっかあ〜。』ってただ気持ちを受けとめた。
心の中に、体育座りをしてうずくまってる自分がいて、その子に声かけたり抱きしめたりした。
これを続けてたら、悲しい気持ちや相手からの愛情を求める気持ちが少しずつ和らいでいった。

でもその頃の私は、
やっぱり私自身に寄り添ってもらうだけじゃ物足りなかった。
Aさんに会ったら愛情を追い求めてしまうし自分に寄り添うことも忘れがちになる。
Aさんからの愛情がほしい🏃‍♂️🏃💨
ってすぐなってた。

だから私は二つ目に
Aさんとの理想の関係性を考えて、それをもとに動いてみようと思った。
Aさんにあったら流されちゃうから、自分の中の軸を作ってそれを信じて動いてみようと思った。
🌟ほんとはAさんとどんな関係性やったら嬉しいか?
🌟そのときの自分はどんな表情をしててどんなふうにAさんと関わってるか?
こんな質問を自分に問いかけた。

🌟ほんとはどんな関係性やったら嬉しいか?
ここに関しては、Aさんの1番のお気に入りの女の子になることやった。
Aさんとパートナー関係になることも憧れてたけど、Aさんは複数人とパートナー関係をもつポリアモリーで、その時の私はそれを受け入れられへんかった。
一対一のパートナー関係になるのが難しいなら、私はAさんにとって一番のお気に入りの女の子になりたいっておもった。一緒にいたら楽しい気持ちになるフランクな関係性。Aさんが私のことを考えたときに、楽しくて幸せな気持ちになれる女の子になろうと思った。

🌟Aさんの一番のお気に入りの女の子である自分は、どんな表情をしててどんな風にAさんに関わってるか?
ここに関しては思いつく限り全て書き出した。

○プレイが終わったあとAさんに笑顔でありがとう、楽しかったってゆってる。
○他の人とプレイをしてる時はその人に集中して楽しんでる。
○Aさんを追い求めたい気持ちになったら、まず自分の気持ちに寄り添って美月を大事にしてる。
○プレイ以外の日常生活の時間も大事にしてる。
○BARに行く頻度を毎週じゃなくてもう少し減らしてる。
○Aさんのことを好きな女性を無理に好きにならない。嫌いな気持ちも大事にしてる。
etc...

ここから、半年後の目標を
「Aさんのお気に入りの女の子になる」
にして、
1ヶ月ごとに上で書き出した項目ができてるかチェックした。

それをしてたら、1ヶ月くらいで自然に笑顔でAさんと接せるようになっていった。
自分の目標や気持ちに軸を持っていくことができたからかなって思う。
2~3ヶ月後には、Aさんへの執着もなくなった。
いつのまにかプレイやご飯によく誘われる、Aさんのお気に入りの女の子になってた。
一番のお気に入りかどうかはわからんけど、
一番かどうかなんてどうでもよくなってた。
私が私を一番に大事にできるようになってたから。

私はずっと、愛は外側から貰うものやと思ってた。
他人に認められて、愛されて、幸せになると思ってた。
でも、他人から貰った愛情はすぐ蒸発してしまう。溜まるのも速いけど蒸発するのも速い。
自分の愛情は、溜まるのは遅いけど一回溜まったらなかなか無くならへん。
これを知ってから、地道に自分を愛するようになった。

私は、プレイを通してAさんから
「だめな美月も愛してるよ」
「下の立場にいたい美月も肯定するよ。」
「被虐欲にまみれてる美月も素敵だよ。」
「ネガティブな気持ちを泣いて喚いて叫んでもいいよ。そんな美月も受け止めるよ。」
ってゆう愛情を貰ってた。
でも、私だってその愛情を私に与えられる。
いちばん近くにいるのは私やから。
少しずつ、美月を受けとめていってる。

(参考記事:心のコップ理論)

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