6月16日に質問箱送ってくれた方へ、ありがとうございます

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2021年6月16日、Twitterの質問箱にこちら送ってくれた方!

正直なんでこんな小学校の教科書に載ってるような作品ばかり、教養のなさ暴かれてる?と思いましたが私のためにこれらの作品を選んであげてくれた(自意識過剰ごめん)ことを思うとすごく嬉しいので知っていたものも含めて全部読みました!ぱーっとだけど感想書いたので暇なとき見てください。自己満足の趣味なので読まなくても大丈夫です。

ごんぎつね

いい話だと思っていたんだけど全然いい話じゃなくてびっくりした、「うなぎを食べられずに死んだおっかあ」はごんの思い込みだったのかもしれないんだと気づいたときどうしようもなくごんへの愛しさに襲われてしまった。 小学校の図工の時間、「好きな物語の1場面を版画にしよう」という課題で誰かが鉄砲に倒れるごんを描いてて 絵もシーン選びも1番上手だと思ったのを覚えています。

蜘蛛の糸

クレーンゲーム見ると蜘蛛の糸思い出すんだけどたぶん聖☆おにいさんの影響

犍陀多はもう蜘蛛の糸のこと忘れられないし登りきることができていればという妄想から逃れられないし後から追ってきたほかの人たちのこと憎み続けるけどお釈迦様は明日には犍陀多のこと忘れてるんだろうな〜。お釈迦様、犍陀多のこと救ってあげようとしてたのに…みたいに本気で思ってそうでタチ悪い 思ってないじゃん…

一房の葡萄

海よりも絵の具よりも、先生の手と葡萄の色彩が鮮やかに柔らかに脳裏に浮かんでキュンでした。あと関係ない話、最近ペンタブとクリスタ買ったんですけどやっぱり指とアイビスよりは上手く描ける気がしますね。

手袋を買いに

子狐の言動、すべてが愛の対象で、かわいいね、 素直にほっこりしていいのかわからなくてほんとうに人間はいいものかしら…になってしまうんだけど心荒みすぎかもしれない

月夜と眼鏡

かわいくて儚くてすごく好きな話、教えてくださってありがとうございます。柔らかい情景、水彩画のようだと思いました。女の子はおばあさんに正体を見られたから消えてしまったのかな 

野薔薇

ねえ!これBLじゃん!(ガバ判定ごめん そして正直ごんと兵十にもBLを感じていた)恋愛ではなくて生産性も発展性もなくてでもたしかに特別でロマンチックな関係のこと、なんて呼べばいいかわからないからとりあえずBLだと言ってしまうんだけど ボーイズ(広義)だしラブ(広義)だから  いい言葉があったら教えてください

悩む内供の馬鹿馬鹿しさにすごく感情移入してしまって鼻小さくなったときはやった〜!スッキリ!になるんだけど内供…内供は小さい鼻を求めてたはずなのに…求めるものはけっきょく小さい鼻そのものではなく ままならないね…しかし内供本人はともかく人の鼻のことあれこれ言う周りの人、暇かよとは思う 暇なのかな 昔だし

清兵衛と瓢箪

周りの人に受け入れられない環境で自分の好きなものとかこだわりを大切にし続けるのって私はすごく難しいと思うから清兵衛本当にすごいと思うし清兵衛を理解してあげられない周りの大人は可哀想だと思ってしまった。 1番可哀想なのは清兵衛なんだけど  1文目でこれは清兵衛の瓢箪への愛が失われる物語なのだと明示されているのがつらい、別れるシーンから始まる恋愛映画のようで、清兵衛、清兵衛の価値観を受け入れてくれる世界をはやく見つけられるといいな

走れメロス

メロス、愚直で泥臭くて少年漫画っぽい。挫折もするけどそれすら一本気というか無駄のない真っ直ぐさ一生懸命さに少し憧れてしまいます。セリヌンティウスとのノリとか最後のマントの女の子とのシーンとかなんかちょっとキモくてたぶんメロスいい人だけど女性にはモテない人生だったろうしあんまり女の子との付き合いに価値置いてこなかったろうな…とおもう。偏見です。でもこれからは英雄だから女の子とも付き合えるんだろうな、幸せになるべき人なので彼は

杜子春

クライマックス(?)のところ、展開わかってても感動してしまうね…。懲りずに浪費と1文無しを繰り返す杜子春のことあんまり理解できなくて金がなくなったら去っていく人々よりお金を管理しようとしない杜子春が1番怖いと思うので杜子春成長しててよかったよ…

小僧の神様

小僧の「神様」が生まれてしまう過程が鮮やかで切なくてこういうこと本当にありそうで汗かいちゃう。残酷 という言葉の意味を考えて、小僧の幼さ素直さ弱さ純粋さ、ゆえに認知する世界は他人のちょっとした行いで簡単に組み替えられてしまうことを言っているのかなと思いました。

赤い蝋燭と人魚

怖い話 北の人魚というだけで怖い 海によく行く人間ではないため私の唯一知っている海は昔親と行った釧路の寒い暗い海なのですがあそこに人魚が住んでいるとしたらなるほど寂しいだろうと思います。1番おもしろかったのは少しでも儲かるなら夜中の客にも対応するお婆さん、商売人としてあっぱれすぎる。

以上です!『月夜と眼鏡』『野薔薇』が好きでした。小川未明はたぶん中学生のとき学級文庫で読んで小難しい上子ども向けだなと思ったのですが今一周まわってとてもおもしろかった、美しくて柔らかで透くようで、もっと読んでみようと思います。ありがとうございました!

あと関係ない話なのですが、個人的注目ポイント、ごんぎつねの「弥助の家内が、おはぐろをつけていました」という描写について!ごんぎつねの初出が1932年、物語の舞台は「おとのさま」がいたころとされているので少なくともさらに60年以上前の話だと思うのですが(日本に殿様がいたのって廃藩置県までと考えていいのかな❓無知、教えてください)、1932年当時だと「歯染めをしている→村になにかある」というごんの思考はわかりやすいものだったのでしょうか?それとも時代を演出するための過去の風俗として描かれたのかな?日本で成人女性あるいは既婚女性の象徴だったお歯黒が公的に廃止されたのは1873年のことですが、民間ではその後明治・大正を通じて半世紀ほど行われていたそうです。ごんぎつねの中でおはぐろが特別な身支度として、「髪をすく」と同列に注釈なく書かれているあたり、当時のお歯黒は田舎のおばあちゃんはまだしてる…くらいの比較的身近な「昔の習俗」だったのかもな〜と思いました!

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