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弁護士が教える「思考スピードを速める方法」

自慢に聞こえるかもしれませんけど,よく仕事が早いと言われます。
与えられた仕事は期待の2倍以上のスピードで終わらせてしまうのです。
なぜそんなことができるのか。
今回は,私が恒常的に行っている工夫について書いてみます。

◇◇◇

短期的工夫

・仕事を「すぐできる仕事」と「すぐできない仕事」に区別し,「すぐできる仕事」は瞬殺してしまう。


 →仕事を溜めるだけで,いろんな仕事のことを気にしてしまうのが人間。抱える仕事の量は少ないほうがいいんです。
 だから,「すぐできる仕事」はすぐに終わらせて,頭の中から消去しましょう。それだけで,「すぐできない仕事」に思考力を集中できます。

・タスクはできなきゃ分割せよ


 →複雑なタスクはどこから取り掛かればいいのかわからなくて悩んで時間が過ぎるということがありませんか。だったら,タスクを分割しましょう。
 ある文章を書く場合に,そのタスクは,①書く内容を考える,②書く構成を考える,③表現を考える,④自分で校正するに分けられます。
 このとおり,分割して,小さなタスクを一つずつ行うことで,結果的に思考のスピードはあがります。

・タスクはとりあえず目を通せ


 →厳密な科学的根拠はないですが,タスクには一度(ざっとでいいので)目を通しておくべきだと思います。タスクそのものを頭の中にスキャンするイメージ。そうすることで,そのタスクをしていない間にも,無意識にそのタスクのことを脳が考えてくれます。他の作業をしているときに,ふとそのタスクについてアイディアが浮かぶ。タスクはとりあえず目を通すのがお得です。

・タスクの無駄をなくそう


 →そもそも必要のないタスクを行っているケースが結構あると思います。タスクを行うときは,必ず「本当にこれ必要か」を考える習慣を付けましょう。
 特に注意すべきはコミュニケーションミスです。タスクの依頼者が求めているものと自分が行ったタスクに「ずれ」が生じるのは悲劇です。最初の段階でやるべきタスクが明確になるように打合せ,途中経過でも「ずれ」がないか確認するのがベストです。

・食事,睡眠,運動


 →基本的な生活がないがしろになっている人は,ここから見直しましょう。徹夜で仕事を頑張るとか・・・本当にやめてください。
 睡眠不足はめちゃくちゃ酔っ払うレベルまで思考力を低下させます。お腹がすいても考えることはできません。
 適度は運動は脳を活性化させます(私は,このためにエアロバイクを買いました)。
 健康は思考力の源であると心得ましょう。

・その「思考」は解決に向かってるのかを意識せよ(メタ認知)


 →考えているようで,実はその考えが解決に向かっていない,ということはしばしばみられる現象です。
 今,何を解決するために何を考えているのかを意識するようにしてください。これだけで,解決に向かっていない分散した思考を制御することができます。

・思考時間にリミットを設けよう


 →時間が際限なくあるから,ゆっくり考えてしまうわけで,思考時間にリミットを設ければ頭の回転を早くせざるを得ません。
 そこで,20分,30分といった形で,時間制限を設けましょう。

長期的工夫

・頻繁に文章を書く癖をつけよう


 →文章を書くのは思考力要請のトレーニングとして最適だと確信しています。ブログでもnoteでも,とにかく発信癖をつけましょう。
 1年も続ければ,見違えるほどに思考スピードがあがっています。

・「知ってる問題」を再び考えないようにしよう


 →当たり前のことですが,世の中の問題は2つに分けられます。「知ってる問題」と「知らない問題」です。
 「知ってる問題」は要するに一度解いたことのある問題。これに再び出会ったときに,また一から考えるのは時間がかかります。「知ってる問題」は次に出会ったときに確実に解けるように自分なりに情報をストックしておく必要があります。
 仕事を4,5年続ければ,遭遇する問題の8割は「知ってる問題」になります。これをすんなり解決することで,残り2割の「知らない問題」に思考力を集中できるんです。
 また,「知ってる問題」のストックが増えると,「知らない問題」についても「知ってる問題」を取っ掛かりにして解決することができます。
 既知の問題をいかに利用しやすい形でストックするかを考えましょう。

 ・勉強を続けよう


 →あらゆる情報はGoogle先生が教えてくれます。だからといって知識のインプットが不要になるというわけではありません。思考とはある「情報」と他の「情報」を脳の中でうまく結びつける行為なので,脳内情報が多ければ多いほど思考スピードは速まります。
 読書しましょう。勉強しましょう。
 そうすれば,楽しくスピーディーに仕事を終え,プライベートも楽しめるのです。


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