なんだか色々変わって。

当初は、読んだ本とか観た芝居、聴いたラジオや面白かった漫才とか、そんな自分が触れたエンタメの感想なんかを書いていこうと思っていたし実際に書いていた。

ところが、状況が変わった。
吐き出したい事が変わった。

まず、出来事としては1つ。
母が亡くなった。
そこからの色々、わかりきっていたけど見ないふりをしていた事がちゃんと降りかかってきた。
見ないふりをしていても、無くなる事はないのだね。

父は20年以上前に他界している。
そこから、母娘2人で。と自分自身思い込もうと生きて、実際友人の多くはそう思っていた。のだけど、弟がいる。
7歳離れた弟。行方知らずとかではなく、ひとつ屋根の下で生活している。
なのに、見ないふりをしていたのは弟は普通の人と違うから。

簡単にいえば知的障害がある。と思っていたから。
思っていたと書いたのは、親の方針だったのか学校側の何らかの配慮だったのか今となってはわからないけど一度も支援に繋がった事もなく、小学校、中学校と普通学級に所属していたから。
中学校を卒業してからは、引きこもりではないものの仕事をする事もなく、何かを学ぶ事もなく、集団に所属する事もなくで25年位を過ごしていた。
結局、母が世話をしていた。
日常の全てに手がかかるわけではなく、暴れたり、生活リズムが乱れる事もない。
そんな状態だから、まぁ家に置いておけるという状態だったんだと思う。
ただ、当然そんな状態では社会的な事は出来ないし、独立自立なんて無理な話。
以前、何かで読んだ『社会的ひきこもり』ってやつかなと思っていた。

母は世の中の流れを知らない人でもなかったし、偏った思考の人でもなかった。
もし、周囲の人が自分の息子が社会に出られていない状態で…なんて話をされたら役所とかに相談出来るんじゃないかしら?という事は言う様な人だったと思う。

だけど、自分の子どもは違うと思いたかったのか、それとも若くして半身不随になった自分の夫(私の父)を自宅で9年弱、介護して見送ったところで疲れて、次の問題を考えたくなかったのか何もしてこなかった。
自分が息子の面倒を見れば良いんだからと思っていたんだと思う。

そんな母、大きな病気はあったものの、治療に使う薬が体にあって比較的健康に過ごしていた。
私もあと5年くらいはこんな感じで生活していくんだろうな。その頃には介護とかでてくるのかなとぼんやり思っていた。
なのに、あっという間に逝ってしまった。

なんとなく、父は早くに亡くなって、弟の事も気がかりだろうからそんな状態じゃ、死んでも死ねない的に長生きするんだろうと思い込んでいた。
それでも、来るときは来るのだな。

さて、どうしよう。
なんか、色々降り掛かってくる事柄に耐えられるわけない。怖すぎる、無理すぎる。
私も早くこの世から離れなきゃと思ったのが今から1年半ほど前。 

で、今もなんか生きている。
色々な事して、色々なところに連絡したりしてなんとなく生きている。

涼しい顔して、周りを羨みながら生きてる。

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