はじめまして、福祉課

社会福祉協議会に出向いてから半月位が過ぎたある日、携帯に連絡があった。
日程の調整がついたので一度、社会福祉協議会の担当と福祉課の担当とお姉さん(私)、弟さんとお話をしましょう。
お家に伺った方が良いですよね?と言って頂いたのでお言葉に甘えた。
その時の、社会福祉協議会の担当の方が言った言葉で印象に残っているのが、
『弟さん、知らない人間に会う事に拒否感はないですか?拒絶するという事はありませんか?』
本人、大人しいのでちゃんとお話出来ないかもしれません。みたいな事を答えたと思う。

全然ピンときてなかった。
後々、考え、ネットや書籍で様々な事例を見聞きして知った。
『相談する』が大きな困難である方も多いのだ。

私の場合は、どういう話になるのか?
知らない事、わからない事への恐怖感と面倒さがあったけれど今ならわかる、これは困難とは言わない。
さておいて、いよいよ面談の日が来た。  
障害福祉課の方が2名、社会福祉協議会の方が1名、お越し頂く。
話のメインはどうしていきたいか?
思っていた通り、私が主に話をしちゃう。

1つ目、生活を別にしたい。この後の一生を弟の世話をして生きていく事は出来ないから。
2つ目、経済的な負担をなくしたい。
私も独り身、大きな稼ぎもなく自分の面倒をみるだけで精一杯。

もちろん、私の一存では決められない。
担当の方達は弟の意思を確認する必要があるそうだ。
障害福祉課の方が弟に聞く。
今後、どうやっていきたいですか?と。「仕事をしたりして、自分で色々出来る様にしたい」と弟は答えた。 
この時の、私の希望と弟の意思らしきものがこの先の行動の指針になっていった。




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