☆オイラの好きな名曲名演シリーズ5 A House of Gold/Kenny Rankin
今回紹介するのはケニー・ランキンのアルバム『Kenny Rankin Album』の1曲目「A House of Gold」だ。
全体的にジャズっぽい感じのアルバムで、「Here's That Rainy Day」と言ったジャズのスタンダードからビートルズの「While My Guitar Gently Weeps」まで色々な曲が透明度マックスのケニー・ランキンの声とオシャレなアレンジで楽しめる極上のアルバム。
ドン・セベスキーばりのストリングスアレンジをしているのは、フランク・シナトラのストリングスアレンジもしている大御所ドン・コスタ。
このストリングスアレンジだけでも、お腹いっぱいになるというお得なアルバムだ。
そしてこの「A House of Gold」の作詞・作曲はカントリー界の超大物ハンク・ウィリアムズ。現世での功徳を積むことにより、神の国への道が開かれる、と言った内容の賛美歌。歌詞もムチャクチャいい。
ハンク・ウィリアムズのオリジナルは、ガチで3コードという言った超絶シンプルな演奏なのだが、ドン・コスタのアレンジは、ジョビンやワーグナー並みに転調するのみならず、転調にともないメロディーも変化させていてまったく違うような曲になっている。ここまでくるともうリハモによるカヴァーというよりもオリジナル曲と言ってもいいぐらいだ。この曲は賛美歌ということで、アメリカでけっこうカヴァーされている。色々聴いてみたのだが、みなシンプル系の演奏。そうなるとやはりオリジナルのハンク・ウィリアムズの演奏が一番いいのだ。
完全に違う曲になっているケニー・ランキンとオリジナル、どちらのヴァージョンもすばらしいので是非聴き比べていただきたい。
ハンク・ウィリアムズのVer
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