『かよ!』の活用。

英語のget up「ゲラッ(プ)」等のように、もちろん日本語にも、音韻脱落(例:わからない→わかんない)や語中音添加(春雨をはる「さ」めと読む)等ネイティブが知らないうちに話している文法外の表現はけっこうたくさんある。
それらのひとつの派生として、その時代ならではの活用変化がある。
例えば最近では形容詞を名詞形にした
おいしみ、ねむみ、うれしみなどがあるだろう。
そういう中で、楽曲にも用いられている『最高かよ!』という表現は、アメリカウェストコースト的フィーリングをも彷彿とさせる頗る明るい表現で、爽快感を感じる。
この前演奏終了後、とあるヴォーカルの方が「おまえ最高かよ!」と言って他の奏者とハイタッチをしているのを見て、状況と表現の合致に納得を覚えた。
この最高かよだが、おそらく「最高じゃんかよ!」の「じゃん」を省略したものと考えるのが一番簡潔だが、こういうものは正解と言うより、自由な解釈が許されるものかと思うので個人的にはもう少し強い解釈がほしい。
とするとおそらく
反語的表現の『おまえ、普段はなんてことないやつという風にしてるけど、本当はすごい最高の存在だったのかよ?』(そうだ間違いなくおまえは最高のやつだ)』
となるのかなと思う。
また
『明日ディズニーランドに行けるなんて最高かよ!』 
という場合は、
『明日ディズニーランドに行けるなんていう最高の状況は本当なのかよ?』
(そうだ本当のことなので最高に素晴らしい)
となると思う。
いずれにせよ、なんとなくニュアンスとしては『かよ?』の?が『かよ!』となり、反語的強調になっているのではないかと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?