☆オイラの好きな名曲名演シリーズ3 Shake, Rattle & Roll/Big Joe Turner

かなり好きなヴォーカリストBig Joe Turnerの歌うShake, Rattle & Rollの映像。ブルースの歴史、みたいなDVDでもとりあげられている映像だ。目が笑っていないところがまたインドやペルシャの音楽家のように本格派という感じでいい。また正しく南半球のグルーヴを体現している好例だと思う。南半球のグルーヴの特徴は何かというとフレーズの締めを強く締める、という点である。西欧風に言うならば例えば、4分の4拍子4拍目がフレーズのスタート点でそこからクレッシェンド的に盛り上がり、次の小節のアタマで頂点を迎え、西欧音楽で言うところの裏拍からまた新たなフレーズが開始されるということである。西欧音楽の場合、小節アタマで速いアタックによるアクセントをつけ、フレーズを開始させるが、南半球のグルーヴは、西欧音楽で言うところの裏拍から開始されるフレーズがまわり続けるところから生じるのである。
一聴、小節のアタマに強点がある点で混同されやすいのだが、南半球のフレーズの締めの強点と西欧音楽のアクセントという概念は、まったく別の性質を持つのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?