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一粒のチョコレートをゆっくりと味わうように

図書館から予約本到着のお知らせメールが届いた。


予約本到着のお知らせです。
<書名>ここじゃない世界に行きたかった


読みたいなと思い、図書館の予約ページで検索をかけたのは昨年のいつ頃だったか。
予約人数が多かったので、もう買ってしまおうかなと思いながらもそのままにし、あっという間に時間は過ぎていた。

お知らせメールを確認し、長女を保育園へ送り出した後、すぐに次女を連れて図書館へ受け取りに行った。

その本を図書館員の方から受け取り、図書館用のトートバックに仕舞い自宅へとんぼ返り。
掃除も、洗濯も、朝食の食器洗いも終わっていないけれど、すぐに読み始めたかった。

次女の授乳をしつつ、ページをめくる。

読み始めて感じた、心地の良さ。

「はじめに」に書かれている「異なる視点を持つ友人が一人いる」、そういった感覚で読み進めて欲しいという言葉の通り、その友人は様々な味わいのチョコレートをそこに準備してくれていて、私はそれを一粒一粒、ゆっくりと口の中で味わった。

少し苦かったり、心地の良い甘さだったり、見たことのないコーティングを施されたものであったり。

本を読む醍醐味は自分とは全く違った人の、違った人生や違った考え、その中でも何か通じる思いなどを感じることができる事なんじゃないかなと思う。


2020年1月に、はじめて日本で新型コロナウイルス感染が確認されてから2年が経過した現在も、それはオミクロン株へと変異し、全世界の人々に多くの影響を与え続けている。

新たな出会いを得る機会が少なくなっている現在の状況下で、この本に出会えて、とても幸せだったと感じる。

異なる視点を持つ友人と、共に旅をしているような、ゆっくりとコーヒーを飲みながら会話をしているような、その友人の、色の異なる友人の思いや挑戦を垣間見れたような、そんな気持ちにさせてくれた。

一番最後のエッセイの文章が、自分の中にとても響いて、これから生きていく中で大切にしたいなと思った言葉だったので、紹介させていただきます。

世界のどこに行ったって、自分のために用意された理想郷は存在しない。だったら自分でやるしかない。内側の声に、そして地域の声に耳を傾け、自らの手で小さな理想郷をこしらえていく。それが一番まっとうで、真面目で、美しい在り方なんだろう。そうしてできたものをインターネットに乗せてあげれば、「ここじゃない世界」はあちらから、今いる場所までやってきてくれるのかもしれない。

出典:ここじゃない世界に行きたかった


そしてもう一つ自分の中で感じたこと。

読みたい、と感じた本を、読みたいと思った時に読むことってすごく大事なんじゃないかと。

この本も、発行されてから約1年。読んでみたいと思ってからおそらく半年ほど。
半年前に読んでいたら、、、と思ってしまうほど好きになる本でした。

読みたいと思うものを全て購入していたら、お財布の方がもたないので、そこは少し考えものではあるのだが。

本との出会いは自分の気持ちや生活に変化を与えてくれたり、よりよく生きていく糧になると信じているので、読みたい時に読みたい本を手に取れる、心の余裕とお財布の余裕を持って過ごしたい。

そして2022年も、もう2月目に入りましたが、年始に考えた今年の目標を忘れないようにここに書き留めておこう。

今年のスローガンは「進む」

生活の中で、何か迷った時は、「進む」ほうを選択しようと思う。

大きく変化し続ける世の中を、自分自身も進み続けることで軽やかに生きていきたい。





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