独立リーグGCSの価値を作ってみる

ここ最近の独立リーグにまつわる議題の1つとして、表題のような話題がある。独立リーググランドチャンピオンシップ(通称GCS)とは、四国アイランドリーグplusとルートインBCリーグのそれぞれの年間優勝チームが独立リーグ日本一をかけて戦う場である。
ただ、選手や監督・チームから見てデメリットがあるのが現状だ。早速自分の意見を書いていくことにする。

地元放送局を巻き込んだ全国的なインターネット放送の導入

私の記憶の限り、2018シーズンはTwitterライブで、2017シーズンはabemafreshでそれぞれインターネット中継をしていた。それぞれ手持ちの機材を利用して中継していた。これでもみる人はいるが、やはりコアなファン以外からの視聴は少なかっただろう。
また、機材の影響により、かなり画質を落とした中での中継であった。
これらの問題を解決するには、地元放送局(NHK・民放は問わない)を巻き込み、番組制作をしてもらった上で、それぞれの本拠地県の放送局・youtube・ニコニコ生放送・abematvでの放送を目指して頑張ってほしい。
欲を言ってしまえば、JSPORTSあたりに放映権を売れるようになれば最高だ。

大会スポンサーの導入

NPBでも、オールスターや日本シリーズには個別にスポンサーが付く。
それをGCSでも導入するべきだと思っている。ただ、そのスポンサーは全国規模かつ地域に密着するような団体がするべきだと考える。例えばJAFやJAや日赤、日本財団あたりが挙げられる。彼らはそれぞれの分野で地域のために活動しており、それは独立リーグも変わらないのである。いわば地域貢献の1つだし、お互いに得するはずだ。

ファン・球団の意識レベルの向上

ファンが四国へ行くぞ(東へ行くぞ)と普段意識して応援する必要がある。そこで球団はマーケティングの上でそれを煽っていく必要があるだろう。現実的には「NPBへ選手を送り出したい」という思いがあって、日本一を目指すという要素が薄くなりやすいのも確かだ。そことのバランスをうまくとっていきたいところだが、現時点では正解がないので暗中模索で進めるしかないだろう。
また、応援団や常連も後援会もスポンサーも、常日頃から日本一を頭の中へ入れてほしい。

選手が出場するメリット

選手はまず1つのメリットとして、他のチームよりも長く野球ができるというものがある。これは高校野球などでもある話だが、独立リーグのシーズンの終わり=引退 を意味する選手も居るだろう。有終の美を見せられる舞台があるのなら精一杯頑張るのが野球選手というものなので、それを是非とも生かして欲しいし、来年がある選手も自分の課題を見つけたり、修正する実戦期間が長いと考えるだけでも得する。

もう1つはアピールの場ができることだ。現状では同時期にやるみやざきフェニックスリーグを始めとした選抜チームvsNPBファーム戦と比べて、NPBスカウト側がGCSを注目していないという問題がある。つまり、GCSに出ているチームの選手は不利になることがポイントである。これだけ見るとメリットではないだろう。この問題を手っ取り早く解決する策はただ1つ、独立リーグのプレーのレベルを挙げるしかない。この結論は自分の他のノートでもいちいち出てくるがそれしかない。それぞれのチームが通常のシーズンから対NPBファーム戦において、互角以上の戦いをしたら、もしかしたらチームごとでも独立リーグを見ても強い・注目すべき存在だと認識され、その頂点を見てみようとなる。それこそがGCSである。
他の方法はいろいろある。現実的にありそうな路線だと、社会人野球日本選手権優勝チームとGCS優勝チームでエキシビションマッチを開催したりすることで実力を見せる。あと希望を言えばGCS出場チームが出場権を得られる天皇杯野球版こそ、それぞれの選手を公平に比べられるいい大会になるだろう。それはさすがに高野連がぶちギレるだろうけど笑。

話を戻すと、どっちにしろ高いレベルの見せつけさえすれば、アピールの場が出来上がるのだ。
そして、この2つのメリットこそが価値になるのだ。

これらの事柄を現実にしたら独立リーグ自体も発展していくだろう。今後の動向にも注目だ。


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