野瀬 瑠美 / nose rumi
海の潮風と共に運ばれてきたような秋の長閑な時間。私は電車にゆられながら福岡県福津市福間駅にたどり着いた。
古民家で暮らしている野瀬瑠美に会いたくて彼女に連絡をとれば快くお時間をいただくことができた。駅まで迎えに来てくれた彼女が走らせてくれる車の助手席はなんだか自分にとって特等席のようだった。
以前、るみちゃんが京都に来てくれて夜の鴨川でお話をした余韻を感じながら今日はどんな話ができるのだろうと、心を弾ませた。同時に車窓からの眺めは私の心をゆるやかに和ませていく。
住宅や