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新型コロナ QR 8/5 第7波について

毎週報告しているクォータリーリポート(QR)です。日本の新規陽性数が1日で25万人を超えた(https://news.yahoo.co.jp/articles/023b7efeb82037a52c9c0c52937e8fda79394a65)。しかし、今週か来週にはピークを迎えると推測される。今週も第7波に関するあららっなデータをいくつかA章で紹介する。世界的にはピークを迎え、拡大予想レベルが赤や橙の国地域は少なくなっている。詳細をB章で紹介する。

WHOがサル痘の新しいデータを8月12日に公開したが、集計が間に合わないので次回考察する。

A. 日本の陽性数は今週あるいは来週がピーク

下のグラフは日本の感染図である。

陽性数のカーブが上に凸の形になった。

A1. 31週の感染状況

22年31週(7/30-8/5)の日本の新規陽性数は148万178人で、先週より11%増え、最高記録を更新した。しかし伸び率は3週連続で下降中である。最新の人口100万人あたりの新規陽性数は1687.2人で世界で六番目に多い。3期の陽性数が10万人を超える国地域の中では、韓国(1814人)に次いで2番目に多い。韓国は30週は1509人で日本より少なかったので、韓国の方が感染の拡大具合が大きい。日本の3期の陽性数は426万8770人となった。1位のアメリカが429万3650でその差はわずか3万人。来週32週は3期の陽性数でもアメリカを超えるのは確実である。

32週の日本の死者数は873人で、800人以上の死者が出たのは11週(3/12-18、1067人)以来5ヶ月ぶりである。1週間の死者数では、アメリカ、ブラジル、イギリス、イタリア、ドイツに次いで世界で五番目に多かった。前週比58%増で、先週より伸び率は下がった。日本の3期の死者数は1878人となり、先週の13位から11位に上昇した。3期の致死率は0.04%と低いが上昇中である。

日本で31週に治療中だった者の数は197万8752人で、再び過去最高を更新した。世界ではアメリカに次いで二番目に多い。人口100万人あたりの治療中の者の数は1万5746人で、世界32位である。3期の陽性数が10万人を超える国地域の中では、9番目に多い。下のグラフは日本の陽性数と治療者数の時系列グラフである。


重症者数は前週比で48%増え、556人となった。重症者数が500人を超えたのは13週(3/26-4/1)以来である。重症者数の伸び率も今週は下がっ。下のグラフは日本の重症者数の時系列グラフである。



日本の31週の回復者数は110万5987人で、世界で最も多い。前週比で60%増である。人口100万人あたりの1日平均は1257人で世界10位である。

A2. 陽性数上位6国の比較

下のグラフは、22年の新規陽性数上位6国の新規陽性数(左上)、死者数(右上)、治療者数(左下)、重症者数(右下)の推移である。

陽性数では日本が急増しているが、先週まで1位だったアメリカも上下しながらも数が増えている。一方、1ヶ月ほど前までBA.5型が猛威を奮っていたと考えられるフランス、ドイツ、イタリアではすでにピークが過ぎた。3国とも急増が始まってから6週間でピークを迎えている。ブラジルもピークは過ぎたと思われる。

死者数は日本とドイツで増加中である。アメリカは先週微減だったが、今週は先週の勢いを挽回するように大きく増加した。ブラジル、フランスは減少が続き、イタリアは今週減少した。

この3国では陽性数のピークから2週間後に死者数がピークとなった。ドイツで陽性数が減少中なのに、死者数は増加中なので、何か他の要因で死者数が増加した可能性もある。

治療者数は日本とアメリカで増加している。ブラジルとフランスでは3週間前から減少が始まった。ドイツとイタリアは2週間前から減少になった。おそらく、ピークは越えたと思われる。重症者数は、日本で増加中、アメリカが微減、ドイツが減少したがブラジル、フランス、イタリアは横ばいである。つまり、この3国はどこもも重症者は減っていない。

サンプルは少ないが、フランス、イタリア、ブラジルでは同じようなグラフの形になった。陽性数は急増を始めてから6週間程度でピークとなり、死者数はその2週間後くらいで浦イークになり、治療者数は新規陽性数の約2倍あるがほぼ同じグラフになり、重症者数は増えることはあっても減ることはない。これがBA.5型の表中の感染パターンであると思われる。ドイツでは死者数以外はほぼ同じである。アメリカは陽性数がいつまでも減らないので、BA.5型以外の新種が発生したと思われる。日本は今の所、フランスタイプであるが、治療者数が少ない。

A3. 初期型との比較

下のグラフは日本の初期型とBA.5型の新規陽性数(左上)、死者数(右上)、治療者数(左下)、重症者数(右下)の推移に比較である。初期型は21年52週を、BA.5型は22年24週を0週とした。正確には初期型が多数を占める時とBA.5型が多数を占める時の新規陽性数の比較である。

陽性数は高さは違うものの、初期型もBA.5型の同じようなカーブになった。初期型では7週目がピークとなったので、BA.5型もそのようになる可能性が高い。死者数は、ここ3週間ほど、両者のカーブがほぼ一致している。このまま、同じカーブになると考えられる。

治療者数は陽性数同様初期型もBA.5型の同じようなカーブになった。重症者数は、BA.4型の方が少ない。しかし、初期型に比べ、2~3週間遅れて、同じカーブとなる可能性もある。

一般にBA.5型はオミクロン株の亜種という位置付けで、新種とは見做されていない。両者を比較すると似たような変化をしているので、確かに亜種という位置づけであっているかもしれない。しかし、BA.5型の致死率と重症率はおそらく初期型よりも低い。

A4. 2000人以上の陽性者が空港検疫をすり抜け

31週の空港検疫での陽性数は193人だった。前週比23%の減少である。空港検疫での陽性数は規制緩和のために検査数を激減させた24週(6/11-17)以降増加が続いたが、8週間ぶりに減少となった。次のグラフは、日本の空港検疫の陽性数(灰色)と国内の陽性数(青)の推移を表している。

次のグラフは日本の空港検疫での検査数と陽性数の推移である。

6月以降検査数が大きく減少したことがわかる。しかし、日本への入国者数は増加している。もし、以前のように全員検査を実施していれば、もっと多くの陽性者を日本入国直前に確認できたであろう。逆に言えば、多くの陽性者を入国させたことになる。QRでは2000人以上の養成者が空港検疫をすり抜けていると推測している。彼らが入国後感染拡大を防ぐような行動をとっていれば問題はないが、陽性数の急増ぶりから、ほぼ確実にそのような行動はとっていないと考えられる。ワクチンも接種したし、入国時に検査も受けなかったのだから、自分は感染していないと勘違いして、マスクもせず集近閉も守らない。これが第7波の原因である。

次のグラフは、空港検疫での検査陽性率の推移である。

24週以降急上昇しているが、これは、検査対象を全員から、見た目調子の悪そうな者などのみを検査したので、陽性と確認される割合が高くなったからである。実際のBA.5型の感染率はこれよりももっと低く、1%前後と推定される。検査陽性率は1月頃にも高くなっているが、この時は全員検査だったので、ほぼオミクロン株での陽性者の割合と考えて良い。

A5. 感染者の割合も増えている。

21週は日本で206万回の検査が行われ、148万178人が陽性と確認された。検査陽性率は71.7%である。次のグラフは、日本の検査数(橙の棒グラフ)と陽性数(青の折れ線グラフ)の推移である。

1月から2月にかけての、初期型の全盛期は、青のグラフは橙のグラフの中央から下に位置するが、7月以降は中央よりも上に位置する。つまり7月は検査陽性率が高くなっている。初期型だと、濃厚接触者のうち30%ほどが陽性だったのだが、今では70%に上がった。それだけ感染力が強い証拠でもある。下のグラフは、日本と世界の検査陽性率の推移を表している。ただし、世界にはドイツやフランスのように検査数を発表していいない国も多い。したがって、実際の検査数は Worldometer で発表されている数よりはるかに多いので、世界の検査陽性率のグラフはもっと低くなる。

世界の検査陽性率は細かな上下はあるが、全体的に増加中である。しかし、その増え方は日本よりも小さい。今週は検査養成率が急減したが、これはアメリカで先週に比べて1500万回以上の検査を実施したからである。


A6. 感染拡大してもワクチン接種は増やさないのが世界の趨勢

日本での31週のワクチン接種回数は525万4577回で、前週比22.9%の増加となった。これで6週連続増加となった。1週間の接種回数が500万回を超えるのは13週(3/26-4/1)以来ほぼ4ヶ月ぶりである。下のグラフは22年の陽性数とワクチン接種回数の推移である。

31週のブースター回数は514万7552回で、この週の全接種回数のうち、98%がブースターだった。三回目、四回目の摂取を進めている結果である。完了率は81.6%で先週と変わらないが、過完了率は75%で先週よりも4ポイント増えた。

次のグラフは30週の陽性数上位6国のワクチン接種回数の推移である。

ブラジルで接種回数の上下が激しい。今週は接種回数の更新がなかったので0である。アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアいずれも接種回数は減らしている。日本だけが増やしている。

A7. 予想と感染しないための対策

陽性数は増加が続いているものの、伸び率は下落が続いているので、32週は減少か、あるいは、増加したとしても伸び率1%未満で、33週以降は減少すると推測される。今週または来週がピークになり、新規陽性数は最高で1週間あたり15万から16万人と推定される。

死者数の伸び率は先週より下がったものの、ここ1ヶ月を見れば上がり続けているので、もうしばらく増加が続きそうである。フランスやイタリアと同じ株なら、34~35週に死者数はピークになる。死者数は最高で1300人から1500人と推定される。

治療中の者の数は、陽性数同様の変化をしているので、32~33週にピークを迎える豊洲される。最高で200万~220万人程度となると推定される。重症者数もじわじわと増加している。34~35週あたりにピークとなり、最高で1000人程度と予想される。また、ヨーロッパなどの動向から、治療期間が長引くケースが増えると予想される。

ピークを迎えるとは言っても日本全国で毎日20万人以上の新規陽性者が出ている。E章で詳細を述べるが、ワクチン接種者の感染率は未接種者よりも高くなっている。未接種者は感染しないように注意して行動するが、接種者は、ワクチンを打つと感染しない、感染しても症状が軽いと言ったデマに踊らされ、自分を感染から守る行動を取らないことが指摘されている。また、その結果、感染した時に他人にさらに感染を広げることにもなる。マスクをする、集近閉を避けることは、自分を感染から守るだけでなく、もし感染してしまった時に更なる感染拡大を防ぐという役割を持っている。行動制限をするのではなく、感染予防をして行動をすれば問題はないだろう。

B. ロシアの協力国で増加中

QRは最近の傾向と近い将来の予測に、直近数週間の陽性数の増減と伸び率の増減を使った確率モデルを用いている。その結果をトレンドとして、以下の8つのレベルに分けている。

急増(茶):今まで陽性数が減少中、あるいは、ほぼ0だったが、今週突然陽性件数が増えたところである、あるいは、陽性数が増加中で、伸び率が300%以上となったところである。50%の確率で、翌週以降も陽性数の上昇が続く。

増加中、ペースアップ(赤):数週間陽性数の増加が続き、かつ、伸び率も上昇が続いているところで、約80%の確率で翌週以降も増加が続く。数週間増加が続くこともある。

増加中、ペースダウン(橙):数週間陽性数の増加が続いているが、伸び率は減少しているところ、あるいは、先週まで長く増加が続いていたが今週は減少となったところで、50%の確率で翌週以降も増加が続くが、多くは2~3週以内にピークを迎える。

減少ストップ(黄色):急増と同様に、今まで陽性数が減少中、あるいは、ほぼ0だったが、今週突然陽性件数が増えたところである。あるいは、増減を繰り返しいわゆる下げ止まりの状態になったところである。急増が陽性数が直近数週間の最高値を超えるのに対し、減少ストップはそこまで多くない。しかし、急増同様に、50%の確率で、翌週以降も陽性数の上昇が続く。

増加ストップ(緑):陽性数が2週連続で減少。30%の確率で、翌週以降増加に転じることがある。

減少中、ペースダウン(青):陽性数の減少が続いているが、減少のペースが鈍ったところで、今週陽性数が増えたところもある。約50%の確率で翌週以降増加に転じることがある。

減少中、ペースアップ(薄青):陽性数の減少が続き、かつ、減少のペースが上がっているところである。このような状況でも、約30%の確率で翌週以降増加に転じることがある。

ほぼ0(白):新規陽性数が0か、あっても5件未満のところである。このような状況でも、約10%の確率で翌週以降増加に転じる。

トレンドは発表されたデータに基づいて計算される。データが変われば、確率も変わる。ポルトガルのように今まで0だったのが急に0でなくなるというようなことがあれば、トレンドも変わる。翌週以降の陽性数増加確率は世界の感染状況によって変わる。色は以下の地図でも使っている。

B1. 117国地域で増加傾向

フィンランド、モルドバ、ウクライナで未発表が公表され、先週のフィンランドのレベルが橙に、モルドバとウクライナのレベルは赤に変わった。下の図は最新のトレンドである。凡例の( )内が各レベルに属する国地域の数である。

赤レベル、橙レベルはロシアウクライナ戦争でロシアを応援している国が多い。ロシアとの交流中に移し移されたか/

下の表は大陸別の増加傾向の国地域一覧である。表中、国名の後に*がついたところはレベルが上がり、#のついたところは下がった。

レベル赤の国地域がわずかに10国とさらに減少した。ミャンマーなど19国地域でレベルが橙に下がったが、カンボジア、ザンビア、ニウエ、ハンガリー、エストニアが新たに赤レベルになった。アフガニスタン、ブルンジ、アルジェリア、トリニダードトバゴ、ロシアは先週から引き続き赤レベルである。アジア西からも赤レベルが無くなった。

橙レベルは67国あるが、うち20国地域で今週の陽性数が減少となった。

茶色レベルの急増はアンドラだけだった。しかしアンドラは過去3週間以上陽性数の公共をしてこなかったので、実際は黄色レベルではないかと推測される。増加傾向の国は101国地域で、先週より16国地域少なくなった。


C. 陽性数などのランキング


世界の22年31週の新規陽性数は629万7390人だった。ベトナムなどで大きな陽性数の修正があり、30週の陽性数は706万4595人(先週の発表時は666万1231人)に増え、1.4%の増加(発表時は4%減)に変わった。修正後は前週比で11%減となった。死者数は1万6453人だった。カナダなどで死者数の大きな修正があり、22年の死者数が増えた。しかし、連続増減は変わらなかった。修正後は前週比10.7%増となった。これで5週連続の増加である。下のグラフは22年の世界の感染図である。

22年3期の陽性数は3354万1244人で、2期に比べ38%ペースが早い。今までの累計累計陽性数は5億8808万4148人で、全人口の7.4%が感染したことになる。このペースで行けば、8月半ばには累計陽性数が6億人をこえると予想される。22年3期の死者数は7万4,081人で、2期に比べ8%ペースが早い。累計の死者数は643万4243人となった。

C1. 陽性数は日本、人口100万人あたりの養成数はミクロネシアと韓国

31週は世界67国で陽性数が増加した。先週の陽性数が0で伸び率無限大となったところが、マルティニくやヨルダンなど12国地域あった。一方、141国で陽性数が減少した、北朝鮮やレユニオンなど15国地域で陽性数が0になった。トルクメニスタン、ピトケアン、トケラウは今までの陽性数が0をであり、西サハラは2年以上、セントヘレナは1年以上陽性者が出ていない。バチカン、フェロー諸島、エジプト、グリーンランド、ニカラグアでは3ヶ月以上新規陽性数0が続いている。

次の表は31週の陽性数が多い20国の感染状況である。リストは、国名、地域、3期の陽性数順位(赤字は順位上昇、青字は下降)、Worldometer の累計陽性数順位、3期の陽性数、3期の陽性数ペースの2期からの伸び率(マイナスは減少)、30週の陽性数、30週の人口100万人あたりの1日平均の陽性件数、30週の陽性数の前週比伸び率(マイナスは減少)、連続陽性数増減週数(マイナスは減少週数、 tXX は陽性数同数の週数、zXXは陽性数0の週数、zzz等は2年以上陽性数0)、30週のドレンド(色訳はB章の地図と同じ)、3期の死者数順位、3期の死者数、3期の死者数ペースの2期からの伸び率(マイナスは減少)、3期の致死率、30週の死者数、30週の人口100万人あたりの1日平均の死者数、30週の死者数の前週比伸び率(マイナスは減少)、連続死者数増減週数(マイナスは減少週数、 tXX はXX週間死者数同数、zXXはXX週間死者数0、zzz等は2年以上死者数0)である。

先週に引き続いて日本が1位である。韓国が日本以上の伸び率で3位になった。ロシアは韓国以上の伸び率で13位に上がった。1ヶ月前とはうってかわって、トレンドに青や緑が多くなった。

次の表は22年最新の人口100万人あたりの1日平均の陽性数が多い国地域の20位までのランキングである

先週に引き続きミクロネシが一番多かった。2656.7人であるが、先週の半分以下になった。3位のアンドラは4週間ぶりの新規陽性だった。4位のニウエは陽性数は22人と少ないが、人口が少ないので率にすると高くなる。また伸び率も340%で非常に大きい。今後感染が急拡大する可能性がある。新規陽性数が10万以上ある国では、韓国が日本を抜いて最も多くなった。

人口100万人あたりの陽性数が1000件以上となったところは先週の17国地域から15国地域へと減った。94国地域で最新の人口100万人あたりの1日平均の陽性数が、感染拡大の危険が高いと言われる100件を超えている。先週よりも2国少なくなった。

次の表は22年3期の陽性数が多い20国の感染状況である。

1週間の新規陽性数では世界1の日本ではあるが、7月以降の累計ではまだ2位である。しかし、日本ため理科の差はわずかに3万人で、日本は長く増加中だが、アメリカはそうではない。したがって、32週は順位が逆転していると思われる。

C2. 死者数はアメリカ、人口100万人あたりの死者数はミクロネシアとニュージーランド

31週は63国地域で死者数が増加した。アンドラでは20週間ぶりの死者が出た。ギニアビサウでは15週間ぶり、イエメンでは14週間ぶりの、セーシェルでは12週間ぶりに死者げでた。この4国を含めて19国地域で伸び率が無限大となった。伸び率が無限大でないところの最高はアイルランドの1000%増だった。

また、21国で死者数が0になった。ニューカレドニアなど68国地域で3週間以上死者数0を続けている。サンバルテルミーとジブチは22年の死者数は0である。ブルンジはほぼ1年間、ウォリスフツナでは1年以上、西サハラでは2年以上死者数0を続けている。フォークランド諸島など9国地域では累計死者数が0である。

次の表は22年31週の死者数が多い国地域の20位までのランキングである。

日本は873人の死者を出し今週は6位だが、伸び率は大きく、来週は伸び率の小さいドイツや、減少の始まったイギリスやイタリアを抜いて、3位にまで上がる可能性がある。

次の表は22年最新の人口100万人あたりの1日平均の死者数が多い国地域の20位までのランキングである。

ミクロネシアが9.7人で最も多く、次がバミューダの9.2人である。神姫陽性数10万以上のところで最も多いのは、ニュージーランドの6.9人である。

次の表は22年3期の死者数が多い国地域の20位までのランキングである。

日本の死者数順位は先週の13位から11位に上がった。

C3. 治療者数はアメリカ、人口100万人あたりの治療者数はマルティニクと韓国

22年31週現在で治療中の者の数は世界で少なくとも2132万322人いる。治療者数を発表していない国も多いので、実際の治療者数はこれより多い。前週比で 3.4%の減少となった。次のグラフは世界の22年の治療中の者の数と新規陽性数の推移である。


31週は114国地域で治療者数が増えた。最も増加率の高いのはニウエで420%増である。また治療者数が前週と全く同じところも、ジブチやマーシャル諸島など28国地域ある。治療者数が減少したのはドイツやフランスなど96国地域ある。最も減少率が高いのは北朝鮮の100%減である。

下の表は31週の治療者数の多い国地域の20位までのランキングである。表は国名、地域、3期の治療者数順位、3期の治療者数の平均、その前期比伸び率、30週の治療者数、その前週比伸び率、21年以前に感染していまだに治療中の者の数、その割合、3期の回復者数、その前期比伸び率、30週の回復者数、その前週比の伸び率、連続週数増減、3期の重症者数の平均、その前期比伸び率、30週の重症者数、その前週比伸び率、連続週数増減である。

現在治療中の者の数が最も老いのはアメリカで400万人以上いる。日本は約200万人で、アメリカに次いで2位である。

次の表は人口100万人あたりの治療者数である。


最も多いマルティニクでは人口100万人あたり57万人が治療中である。つまり、住民の57%が陽性患者で、隔離されているはずである。しかし、観光で経済が成り立っているので、陽性患者が接客している可能性は高く、それゆえに、いつまで経っても感染が終わらない。養成数が10万人以上で、最も人口100万人あたりの治療者数の多いのは韓国の2万8911人である

C4. 7ヶ月以上治療を続けている者の数はホンジュラス

下の表は21年以前に感染していまだに回復してにない者の数のランキングである。

31週は世界に少なくとも18国地域で56万8956人いる。最も老いのはホンジュラスの23万6610人である。21年以前に感染していまだに回復してにない者の約半数はホンジュラスにいる。これらの国では、ウガンダ、アルメニア、スリナムを除いて、回復者0が長い間続いている。アフリカやカリブ海沿岸が多いので、地理的な理由があるかもしれない。

C5. 重症者数はブラジル、しかも2年以上重症のまま

31週の世界の重症者数は4万3,843人で、先週よりも3.7%増えた。次のグラフは22年の重症者数の推移である。


下の表は31週の重症者数の多い国地域の20位までのランキングである。


日本は先週の19位から17位へとランクががった。伸び率は48%でこの中ではポーランドのついで二番目に高い、。重症者数はブラジルのように長い間同じ数字をキープしているところが多い。重症週をきちんと数えていないか、重症者が治るか亡くなるかして減少すると同じ数だけ重症化するのか、重症者も面子が全く変わらないかのいずれかである。

D. 中国のワクチン離れ

22年31週の接種回数は前週比で12.8減少して、5100万229回だった。このうちの65.6%に当たる3344万1317回がブースターだった。ブースターは前週比15%減だった。次のグラフは世界の22年のワクチン接種回数(赤)とブースター回数(茶)の推移である。


22年3期の総接種回数は2億8786万8427回となった。2期に比べると接種のペースは7.5%下がった。今までの総接種回数は約123億9024万回強となった。ワクチン完了者は約48億7931万人で、完了率は61.4%である。今までの総ブースター回数は22億9055万回強で、過完了率は28.6%に増えた。一方、未接種者数は世界に26億4500万人ほどいる。次のグラフは世界の22年のワクチン接種回数(赤)と新規陽性数(青)の推移である。

次の表は22年30週のワクチン接種回数上位20国地域の接種状況である。項目は国名、地域、22年3期の陽性数、22年3期の死者数、完了率、未接種人数、22年3期の接種回数、その前期比伸び率、22年30週の接種回数、その人口100万人あたりの1日平均、その前週比伸び率、過完了率、22年3期のブースター回数、その前期比伸び率、22年30週のブースター回数、その前週比伸び率である。

先週1位のインドは31週に約1983万3600回の接種をし、先週より13.5%減らしたが、世界1位をキープした。2位は日本の525万4577回で順位を2つ挙げた。前週比で22.9%増やしたが、インドの約4分の1の接種である。しかし人口100万人あたりにすると、日本は5973回でインドの2012回の約3倍になる。3位は中国の447万2000回である。中国の先週より14%減少した。中国の接種回数が日本を下まうわるのは初めてで、2期に比べて56%ペースが落ちている。中国の急速なワクチン離れが見える。

先週2位だったコンゴ民主は予想通り、30週の接種回数が削除された。31週の接種回数を23万回以上の接種を行い29位である。

64国地域で接種回数が先週より増えた。先週接種回数が0だった国地域のうち、コスタリカやチュニジアなど34国で接種が再開された。コモロでは14週間ぶり、ブルネイとラオスでは8週間ぶり、セーシェルでは7週間ぶりの接種だった。一方、75国地域で接種回数が減少した。パプアニューギニアなど19国地域で31週の接種回数が0だった。また、今週は117国地域で接種が行われた。先週よりも14国多くなった。しかし、ベトナムやメキシコなど70国地域で3週間以上接種が止まっている。それ以外に北朝鮮など14国地域で一度も接種を行っていない。
次のグラフは大陸別のワクチン接種回数の割合を表している。

インド、パキスタンを中心として、ワクチン接種回数を増やした、アジア中がせないのワクチンのうちのほぼ半分を接種している。ヨーロッパは東西合わせてわずかに3%である。オセアニアとカリブ海はあまりよく見えないが、1%未満である。先週はアフリカ西で接種が0だったが、今週はモロッコやモーリタニアなど8国で接種が再開された。

次の表は22年30週のブースター回数上位20国地域の接種状況を表している。

インドが先週よりも44%増の1819万6426回ブースタをして、世界1をキープした。2位には、60%以上増やして420万回のブースターを行った日本が入った。3位は200万回強(13%増)のブラジル、4位はパキスタンの212万回(7%減)、5位はインドネシアの168万回(25%増)だった。中国は今週も80%以上減少させて64万回のブースターにとどまり10位に下がった。

人口、陽性件数、死者数はWorldometer のものを、ワクチン接種回数などは Github のデータを利用している。Worldometer や Github で扱っていない国地域の統計は Google のデータを用いる。北キプロスの陽性件数と死者数は、政府の発表するデータを用いる(https://saglik.gov.ct.tr/COVID-19-GENEL-DURUM)。面積、GDP、地図、その他の情報はウィキペディアと外務省(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html)を利用している。それ以外のもの、例えばニュースや論文に関しては出典を本文に記す。数値はアメリカ中部時間の8月10日22時時点で得られた最新の値を利用している。それ以降に修正あるいは追加されたデータは含めない。従って、他の新型コロナ統計サイトの数値とは異なることもある。修正あるいは追加されたデータは過去の号の統計にも反映させているので、今号の統計とは異なるものもある。データの違いが大きくなる修正は本文で言及している。テーマ地図は mapchart.net のサービスを利用して作成している。



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