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【鬱病の記録②】初任で休職を経験し通院しながら働いてきたとある教師の記録



━ ピンポーン。


郵便の方が持ってきてくださったのは、採用通知書。
中には、配属の学校が書いてある。
高鳴る胸を押さえながらゆっくりと開けると……




4月1日から○○小学校に配属する。




それは、自分が実習に行った小学校だった。



表情が凍り付いた。
めまいがした。
教頭から言われた言葉が頭をかけ巡る。



しかし、頑張って試験を突破して勝ち取った採用なのだから、気もちを入れ替えて頑張らねばと数日かけて考えたのであった。




━ ピロン。



そんなときに、誰からかメッセージが届く。



4月からよろしくお願いしますね。採用前のご挨拶にきてほしいのだけど、もう一人の新任の先生と打ち合わせをして連絡してください。
教頭


いよいよ、実習ぶりにお会いすることになった。
連絡を無視していたことで、気まずさも相まって心がぎゅっと締め付けられる思いだった。


私の初任時代のスタートは、希望よりも不安で胸いっぱいのスタートになった。その不安は、悲しくも的中するのであった。




つづく


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