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へべけれの犬

ノルウェイの森の緑ちゃんの口調が好きなので
それをまねたショートエッセイです。

わたし、ずっと思ってたことがあるの。
大人になるのが怖いのよ。小学校の時、先生がホームルームで大人になりたい人は手を挙げてって言ってほとんどの人は手を挙げたわ、頑なに拒否したのは私だけなのよ。本当に怖いの、
怖くて怖くてたまらないの、自分が思ってることが全て否定されそうですごいつまらなさそうなの。
それは多分私の問題じゃないわ、テレビ、アニメ、マンガ、その他あらゆる情報が大人(特にサラリーマン)をつまらなさの象徴として書くのよ、酷いじゃない。だから私は今友達と話すのが楽しいし、学校をさぼって散歩するのも好きよ、読書なんて家にいても天体旅行してるみたいで大好きなの。だから大人になるってことは全部全部が失われるってことだと思ってたわ、
だけどね
私ある作家さんに出会ったのよ、彼女の名前は
kuromaっていうの、いい名前、私好きよ。
彼女からある話を聞いたのよ、作家活動だけじゃ食っていけないから今はまだバイトしてるって、
私衝撃を受けたの。彼女の性質や性格、作品を見ても何か普通とは違っていて初めて血の通った大人を見れたと思ったのよ。すごく嬉しかったわ、園児が砂場で遊ぶみたいにお酒を飲むの、
タバコなんて吸わない方がいいと思ってたけど彼女にとってはタバコは一つのファッションだったのよ、だってあんなに綺麗な人がタバコ吸うなんて思わないもの!すごくすごく素敵な人に出会えたと思ったわ、ええ、そんな人がバイトしてるなんて思わないじゃない、私はある程度頭もいいしもちろん万能ではないけどそこそこの成績ならどこにいても出せる気はするわ、だけどねそれがすごく怖いと思うの、怖いのよ。うまく言葉に出来ないけど、このままある程度優秀なまま生涯を終えるんだろうっておもってたの、だからバイトなんて大人になってやろうなんてすっこしも思わないわけ!ね!いい、ここまで?
知らず知らずのうちに何かが私を縛ってたのよ、苦しかったわ、私タバコは吸わないけどあんなに美味しそうにお酒を飲めるなら早く大人になりたいわ、可愛くありたいのよ、私らしくね。
彼女はとても自由で可愛らしかった、その両方に惹かれたわ、やっぱり私彼女が好きよ、


緑ちゃんの口調で喋ってたら途中からレイコさんの口調にうつっちゃった。てへっ

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